ぼくらはみんな生きているン

　心の臓が不調なのだ。
　心の配だ。
　年末から息切れがひどい。
　早歩きがもう無理。
　紅白で、ひろみ郷を見て、驚嘆。
　６７歳！
　いやあ。真似できん。真似したらアウトだ。
　年明けて健診。心電図の波がひっくり返ってるとかなんとか。
　すぐに再検。
　クリニックで心臓エコー。胸周りをぐりぐり。痛いって…
　結果、なんとも言えんというので、大病院へ紹介状。精検（エクスカリバーではない）。
　血採って、また心電図、またまたエコー。
　はたまた結果はとりあえず、まあイケてるんじゃないか、、と。
　でも、心筋梗塞はないけど、狭心症はわからんと。狭心症だと、息切れするって。さあ、どうする？
　負荷検査するか、カテーテル。
　カテーテルはおっかない。心臓まで足の付け根？から血管通して管？入れる。
　とりあえず、負荷検査だ。心臓ドキドキしてる時と、穏やかな時の血の流れを、心臓にアイソトープ（ホントは「れでぃお・あいそとーぷ」って言うらしい）をぶっこんで映像に撮るとか。なんか穏やかじゃない。
　負荷かけるのは、ひと昔前は自転車漕いだらしいが、今は、心臓ドキドキさせる薬を注射（香川照之ではない）して、心臓に無理強いするらしい。これまたおとろしい。
　暦の上では春だと言うのに（使い古された言い回しだ）、雪がどかどか降ってるお寒い日、病院地下の放射線検査室へ。
　気のいい検査技師のサポートで着々と検査の準備。
　さあ、いよいよ心臓ドキドキ薬注入。自転車漕ぐ方がよかった…
　聞けば、半分くらいの人が何でもないって言って、それ以外は、顔がカーっと暑くなったり、気分が悪くなったって言うとか。ちなみに１０人に１人くらいは途中でギブになるらしい。
　ギブだってか！？
　案の定、ＬＯＶＥ注入された途端に顔がポッポ。だんだん首が引っ張られる？気持ちわりい。
　あと２分ですから～
　そこでアイソトープ投入。放射性物質？だぞ。心臓に溜まるんだぞ。いやあ、なんともなあ。
　そのままもんもん（黒のもんもん組 by魔夜峰央）としつつ、ギブはまぬがれ、いったん終了。ちょっとおやつをもらって（心臓以外に行ったアイソトープを排除するためらしい。なんだかよくわからんが）、もぐもぐタイム。
　牛乳苦手って言ったら、コーヒー牛乳くれた。検査技師の兄さん、優しい。
　そこから１時間待って、いよいよ撮影。ＣＴ撮るみたいな機械に投入される。
　放射線当てる？いえいえ、放射線出てるのはわたくしです。
　機械のお名前は「スペクト」。昔「スペクトラム」ってバンドがいたっけ。今は「自閉症…」だな。まあいいけど。
　胸の周りをぐりんぐりんまわる機械が体に当たらないように、バンザイしたままベッドにしばりつけられたまま、２０分。
　体が青竹のように硬い自分にとって、とってもいいストレッチになった撮影タイムが終了。うお、身体が固まって、起き上がれない。腹筋がフレイル！
　検査技師の兄さんに助け起こされなんとか起き上がるも、ちょっとふーらふらするぞ。
　それから３０分待って、また注射。アイソトープ注入。で、なんと昼食タイム。お昼食べろって。なんでも心臓とその周り（胃だな）を離した方が良いと。まあ、食べりゃ胃も下がるわ。
　もちろん、昼食は出ない。自前だ。院内タリーズでパスタだ。おっされー（おしゃれか？）。
　さて、検査室に戻ろとすると、受付ロビーで大声。もめ事か。どうやらタクシーの無賃乗車らしい。まだまだ検査再開には時間があったんで、高みの見物（野次馬だ）。
　病院関係者が遠巻きにする中、窓口で受け付けを進めようとする犯人？
　うーん、何か行き違いがあっただけなんじゃないか。外人の人だし。
　そこへ警察登場。運転手の人と警備の人が呼んじゃったらしい。
　運転手の人と外国の人それぞれから話を聞いてるのが漏れ聞こえる。
　どうやら、カードで支払おうとしたら決済不履行になったのにそのまま降りて行っちゃっただけのことらしい。受け付けを急いでたのか、呼び止められても振り返らずにすたすた立ち去るもんだから、運転手の人は逃げたって思ったんかな。
　受付終了間近だったしな。
　けっきょく大捕り物が行われるわけでもなく終わりそうなんで、野次馬終了。
　さてさて検査だ。またしてもベッドにくくられ、機械がぐるぐる胸周りを回ること２０分、お疲れ様でしたの声で、すべて終了。
　検査技師の兄さんに最大級の感謝の言葉を捧げて？退出。
　まあ、今日のところは勘弁しといてヤロウ。誰が言うやら言わぬやら。そのまま仕事は休んで家路に就く。
　これにて一件落着…
　結果はまたのお楽しみ。
　それにしても、無賃乗車案件、無事解決したのかな。
　ちょっと気になる春はあけぼのなのだった（もう夕暮れじゃ）。
　
　ところで、実際のとこ、１月も終わり頃から、だいぶ息切れしなくなってきていたんだな。正直、検査しなんでもいいような感じだったんだけどね。
　で、この息切れの原因。実は、思わぬところから来てたんじゃないかという（そう、巷でも話題になってる）。期せずして針のセンセも産業医のセンセも同じ意見だった…
　まあ、あえて書かないけどさ。