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しゃふつ(煮沸)
人肌より高温の沸かし水にて
拭う 洗い流す 汚れを
お産 胎児の粘り産湯で拭い 人の世の者に
泣き叫び 涙枯れ 泣き止む
人群 土払いの 畑作物をば好む
アンモニア(臭い) の肥料にて
大地の限界超えて営む
しかし成果物 湯掻きで洗い 煮て焼きて食す
権威掲げる旗の 下地にその湯気あがる
工場成りて 部品を人 熱湯にて洗浄す
せねば 程度低き物なり 絶えるべき零細なり
また魔術越えたる粘性の科学液加えて
洗浄にて絶ち 操る
横暴なる技術 最上は軍事物の鋳造なり
はてさて
梅雨の汗ばみ 熱いシャワーで拂っても
なお己の臓物は拂わぬ粘液のるつぼだし
元々が母のヌメヌメした臓物の 一部ではないか
さっぱりと思う
煮沸して清水で締めたもの 食べたくなる
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