佐藤可士和の超整理術(仕掛)
1・問題意識
今日の毎日投稿は、佐藤可士和著の『佐藤可士和の超整理術』(2007)です。本書は、ずっと前から欲しいと思っていたのですが、なかなか手に入らず、ようやく手に入れることができました。本書は、佐藤可士和氏にとっては、初の著書のようです(作品集や雑誌を除く)。また、本書は、『ビジネスで成功する人は芸術を学んでいる』の著者である、アクセンチュアコンサルタントの朝山絵美さんが本を美術大学に進学し、本を執筆するきっかけになった本でもあると、著者で紹介されています。本記事では、本書を読んで感じたことについて考察したいと思います。
問題意識:佐藤可士和の超整理術
2.調査
整理のプロセス
「状況整理」と「視点導入」と「課題設定」の3つのフェーズがある。「状況整理」フェーズは、①情報が見えない状態、②情報を見えるようにする、③情報を並べる、手順を進む。「視点導入」フェーズは、①プライオリティ(優先順位)を付ける、②因果関係を明確にし本質を見つける、手順を進む。「課題設定」フェーズは、①本質に対して課題を設定する(磨いて光らせる、反転させる、組み合わせるなど)
過程を通じて、「空間の整理」、「情報の整理」、「思考の整理」を行っていくことになる。「空間の整理」とは、スペースの整理、机の整理、部屋の整理、PCディスクトップ、フォルダの整理などを意味する。「情報の整理」
3.考察
佐藤可士和さんの「整理のプロセス」を通じて感じたこと
自分の頭の中を整理するために、思ったことや感じたことを言葉にしてみようと思います。今回は、佐藤可士和さんが提唱する「整理のプロセス」について考えたことをまとめてみました。このプロセス、やっぱりすごいなと改めて実感しました。
整理のプロセスが教えてくれること
佐藤さんの「整理のプロセス」は、情報や思考をきれいに整えるフレームワークです。特に印象的だったのは、2007年時点で、これだけよく整理された思考法が確立されていること。そして、それを「空間」「情報」「思考」という視点で結びつけているところが、佐藤さんならではの独自性だと感じました。
普段、自分が使っている「問題・原因・課題・解決策」というフレームワークで考えてみると、このプロセスは、問題を見える化し、課題を設定し、それに対する解決策を考える部分に当てはまると思いました。佐藤さんが「課題を見つけることで問題の解決はほぼ完了している」と書いている点も、その通りだなぁと深く共感しました。
解決策を形にするプロセス
個人的に特に興味を持ったのは、佐藤さんが「解決策をどう設計し、それをどう実行に移すかという部分」です。本書ではその点にはあまり触れられていませんが、いつかその内容も言葉にしてくれたらいいなと思いました。彼はクリエイティブディレクターとして活躍されていますが、色や形、コミュニケーション方法、ブランディングディレクションを行う際の「ブランドコミュニケーション」というプロセスや、その思考法についてももっと知りたいと思っています。それらのデザインがどのように整理され、形になっていくのかを想像すると、とても興味深いです。
整理することで見えるもの
「整理のプロセス」を改めて考えてみると、情報を言語化・可視化し、「何が問題なのか」「原因は何か」「課題はどこにあるのか」「解決策はどうするべきか」をはっきりさせるフローがいかに大切かを教えてくれると感じました。このフローを意識することで、自分の思考や行動もよりスムーズに整理できそうです。
まとめ
佐藤可士和さんの「整理のプロセス」は、単なる思考法ではなく、情報や課題を整理するための大切な視点を与えてくれるフレームだと感じました。そして、整理された状態がいかに問題解決を加速させるのかを再認識しました。
自分の中でも、問題解決に必要な要素をもっと深掘りしてみたいですし、佐藤さんのようにそのプロセスを具体的に形にしてみたいと思います。
4.新しい問題意識
次に佐藤可士和氏の著者である『佐藤可士和の打ち合わせ』を読みたい。