#117:中学受験スイッチ
この4月で小学6年生になった息子の中学受験は5月に本格化した。塾通いは4年生の時からだが5年生までの軸は地元のクラブチームで行うスポーツだった。去年まで毎週土日は練習か試合だったが、今年は受験のために4月から休部。
そして今月からは塾の時間が倍増。本人も親もいよいよ受験が始まったな、という感じだ。
塾の時間割
5年生から個別指導塾に通っている。4年生では集団塾で過ごしたが、5年生は授業コマ数が増え拘束時間が長いことや講師との相性もあり、本人の希望も踏まえて個別指導塾に移った。
5年生は国語、算数、理科、社会を1コマずつ、週4日に分けて通っていた。1コマが80分なので合計5時間弱(320分)。まあ受験生の中では緩やかな方だと思う。(かつ理社はグループ授業)
それが1月に算数が1コマ追加となり、春休みもプラス10コマくらい。そして最終的に5月から算数は週に8コマ、残り三教科が1コマずつで、合計11コマになった。時間割は以下の通り。
算数の強化
お察しの通り、今のところ、うちの子の強化ポイントは算数である。苦手意識はそれほどないようだが、なかなか点数が伸びない。
国語や社会が得意で、首都圏模試では国語と算数で偏差値にして20近い差が出ることもある。そうでなくとも算数は中学受験の最重要科目のため、強化は必要とのこと。
それにしても、毎週8コマはなかなかエグい。時間割をはじめて聞いてきた時の息子のげっそりした顔も分からなくもない。そして、どの単元もしっかり内容が濃いし宿題も毎日出る。
塾の先生曰く、7月までに6年の算数範囲を全てカバーしてしまうスケジュールのようである。そして、夏期講習で総復習。9月からは志望校別対策が始まり過去問にも着手するとのこと。
計画上、この時間割で算数強化が必要なことは理解できた。しかし、子供の心とカラダが付いていくのかがとても心配にはなった。
親のできること
中学受験に挑む子供に対して、各家庭によって寄り添い方は事情も方針も違うと思う。正解はないものの、これだけの授業時間と難解で量もある宿題を小学生が対応するには、何かしらの親のサポートはいると思う。
とはいえ、中途半端に親が受験勉強の中身に口を出すのはあまり得策ではなさそうだ。算数は特に大人の常識の範囲で太刀打ちできないものも含まれており、中学受験ならではの解き方や考え方がある。ましてや、それを分かりやすく教えるには素人の親では少し手に余りそうだ。
実は自らが20年以上前に中学受験をした経験があることから、子供のテキストを読んで少し思い出せば多少解けなくはない。ただやはり単に解けると、ちゃんと教えられるくらい理解しているには大きな開きがある。そのため、下手に教えるのは控えている。
しかし、今週8コマの算数授業とその度に出る毎日の宿題に疲弊気味の息子には、何かしらのサポートが必要だった。何回か宿題の分からないところの質問も受けた。それもあり、息子が終わった単元は追いかけて自分でも解いていくことにした。同じ問題を解くことで子供との連帯感を醸成し、一緒に乗り切る作戦である。
自分で解くを始めてみたものの、既にもうギブアップしそうである。なかなかの量と難しさ。休日なので少しは時間を取れたが、平日の子供のペースには引き離されるイメージしかない。
ただ同じ問題を解いたことで、難しい箇所について話しあったりで、息子は少し嬉しそうだ。また息子が自ら宿題に対して積極的に取り組む姿も見えた。これは効果がありそうだ。
そして何より子供がどれくらい大変なことをやってるのか、身に染みてこちらも感じられる。すると簡単に、まだ宿題やってないの?とか、早く勉強しなさいを軽々しくは言えなくなる。それを言うならば、こちらも追いかけてやるだけの覚悟が必要となる。よし、やるかと。
まあどれほど意味があるかは分からないけど、今のところ、それが親としてできることだ。
中学受験スイッチ
こうして、GW明けのぼんやりした時期は過ぎ親子共々ピシッと中学受験スイッチが入った。
来月は多くの学校で学校説明会やオープンキャンパスが始まる。申込みはあっという間に満席になるため、まずは申込み争いで負けぬようによく準備して下調べすることが、もうひとつの親のできることだ。
結局、試験を受けるために勉強しているというよりも、受験を乗り越えても入学したい学校を見つけないことには、息子の中学受験スイッチは本格的には入らない。
しかし、まあ中学受験の勉強が始まってから、親子の会話は増えて、子供もキツいと言いつつ少しは楽しんでる節もある。本当に嫌気がさす日も来るかもしれないが、なるべくは家族で、楽しみながらこのプロジェクトを乗り切ろうと思う。
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