#225:転職の結論
前回(↓)は、転職の途中経過(2023/4-7)を書いた。8月になりやっと結論が出た。今回の転職活動の記事は、これでひとまず完了する。
(今回も2000字超…お時間ある時にどうぞ)
現職の契約更新オファー
ここまでの経緯を簡単に遡ると、3年前に40歳で転職した。その際に締結した現職の有期雇用契約の満了が近づいて4月に転職活動を開始。
7月に内定をもらった転職候補(企業C)と現職の契約更新内容を比較してどちらかを選ぶ予定であることを前回の記事では書いた。
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そして、前回から進展があり、現職の契約更新に関するオファー面談が8月前半にあった。
所属長との30分程の会話の大半は、所属長のこれまでのキャリアヒストリーについて。
色々と学ぶことの多い上司、かつかなりユニークな経歴の持ち主なのでオファー面談もそっちのけで聴き入った。やはり人の職歴は千差万別でその人物の個性がモロに出るので面白い。
それはさておき、更新後のオファー提示。複数年での有期雇用契約という点は変わらないが、待遇としては現年収から1割増。
正直、オファーとしては悪くない。
今日はオファーを受け取るだけにしようかと、事前には考えていたが、転職先候補と時間をかけて悩む可能性もあったため(その場合に新しいオファーにサインしない理由がないため)、実は転職活動をしていたこと、内定先のひとつと悩んでいる点も所属長に伝えた。
まさか転職活動して内定まであるとは!という驚きのリアクション。想定外だったようだ。
このオファー条件を出す上でどの程度の準備があったかは知る由もないが、その場でスッキリと受けられないのは少し申し訳ない気もした。
転職オファー面談
現職のオファー面談を受けるまで、転職候補の企業Cには内定を待ってもらっていた。
通常、正式内定するとあまり期間を置かずに受諾可否を回答する必要がある。ただ現職の契約更新オファーと比較検討したい希望があった。
それを企業Cに伝えると、内定を出す時期を待ってもらえた。これは本当に有り難かった。
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そういった経緯もあり、この週に現職とのオファー面談があったこと、およびオファー内容を転職エージェント経由で企業Cに共有した。
ちょうど夏休みの時期のため、今度は企業Cのオファー提示には少し時間がかかるとのこと。本当は早く知りたいものの、こちらも随分待ってもらったし仕方ない。黙って待つしかない。
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そして約2週間。ついに企業Cオファー面談。
こちらの雇用形態は総合職。年収は現職の提示に比べて1割増で現年収と比較すると2割増。
もちろんオファーとしては申し分ない。
少し書き切れない諸々があり、全部が良いことだけではないのだが、それらに対しても複数の選択肢の提示があるなどフォローが手厚い。
とにかくこれでオファーレターは出揃った。
そして…結論は?
あとは現職か転職か、自らの結論を出すだけ。
と言いつつも、実はオファーレターをもらう前からほぼ心は決まっていた。
結論:転職することにした。
理由は至極単純で転職先の仕事(ポジション)の方がワクワクするため。
何ともざっくりとした説得力に欠ける理由だが突き詰めるとそういうことになる。
表向きの理由は、今後のキャリアを考えた際にチャレンジが多くてプラスの経験になる、などと表現してみたり。まあそれは嘘ではないが、実際はこの先のキャリアなど自分としては全く見通せないので割とどうでもよい。
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自らの決断としては、あまり言語化できてなくても納得していれば問題ない。
しかしながら、転職とは自らの選択だけれど、周りの人も巻き込んで影響を及ぼす。特に家族に対してはきっちりと説明責任があると思う。
家族に分かり易く説明するには転職理由も大事だが、待遇面の変化があれば理解を得やすい。そういう意味で今回の転職が給与アップだったことはかなり話しやすい材料となった。
それでも家族は本当に?というリアクション。確かに企業規模や知名度では現職に劣るため、わざわざ転職?という反応自体も理解できる。
何とか地道に説明を繰り返すことである程度の理解は得たが、今後も一定期間は事あるごとに継続して説明していく必要がありそうだ。
その後のプロセス
自分の中で結論が出ても、それを順番に周りへ伝えていく過程も転職時の重要なプロセスだ。
その周知プロセスの中のひとつとして、現職との退職交渉がある。
現職にとってはポジティブな話ではないので、受け入れ難いことを認識した上で丁寧に言葉を尽くして説明するしかない。円満退社が目標。
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8月前半の契約更新オファー面談から少し期間が経ち、今度は所属長に退職の意志を示した。
元はお昼休みに15分くらいの時間で伝える予定だったが(忙しい日でそれくらいしか時間がもらえなかった)、想定外の怒涛の引き留め。
気付けば既に45分経過しており、この人ランチ逃すのでは?と考えつつ、一旦持ち帰ります、と言わざるを得なかった。
なお引き留めは圧迫感とかではなく、ロジカルかつ上長しか持ち得ない情報も交えての説得でこの期に及んで結論を変える気はない私ですら若干は心が揺いだ。
引き留めとはこのようにするのだと身をもって最後に勉強させてもらった。
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その日の夕方、半日考えても意志が揺るがないことを伝えて、ようやく受け入れてもらえた。
これで退職交渉は完了。
前回もそうだったが、この辺りの慣れない交渉や伝達はひとつずつが終わる度どっと疲れる。
まあ大きな決断なので、しっかり対応することは必然だとは思う。しかし疲れる。
その他雑感
改めて転職活動を終えて、いくつか雑感を記録しておくと、転職活動中の宙ぶらりんな感じはやっぱり心に堪える。転職活動中はずっと何かの途中な感じでしてモヤモヤが晴れない。
そしてなかなか眠れない。
仕事は忙しくない時期だったし、転職活動すらもし嫌ならすぐ中断してもよい選択肢もあり、客観的には全く追い詰められる心理状況にはなかったのだが、無意識下で心身に対する負担は大きかったようだ。
それだけ自分の所属先を変えるというのは、社会的な動物である人には根幹を揺るがすことなんだろうと想像する。
そう考えると、世の中に気軽な転職活動などは存在しないのかもしれない。
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最後は転職活動中、いや悩んだ時にいつも読み返している「リーダーシップの旅」という本を紹介して締めくくりたい。
これはいわゆるよくあるリーダー論ではない。結局、あなたは何をするために生きるのかを問われる本である。(リード・ザ・セルフ)
その答えは一度転職をしても出なかった。今回また転職しても答えが見つかるとは限らないが何となく少し近づく気もした。あえて言えば、それが転職のもうひとつの理由かもしれない。
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もしこの経験談が、ほんの少しでも誰かの何かの役に立てば幸いです。
長文をお読みいただきありがとうございます。
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