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大動脈弁閉鎖不全症の手術から8年-その3

あれやこれや検査をして結局手術をすることが確定したのが9月中旬だったと思う。
要は血流をコントロールしている弁の機能が弱くなってしまっているので、正常な状態に戻さないといけない。
この病気に詳しい方なら2つの方法があることをご存じだと思う。

  1. 既存の弁を再建する

  2. 既存の弁を取り払い、新しく金属製の弁を取り付ける。

1番の方法は異物を持ち込まないメリットがあり、手術後も血栓予防のための服薬は一定期間で終了する。しかし通常数十年後に再手術の必要性が出てくる。血栓予防の薬を飲むと血が止まりにくくなるので、出産を望んでいる女性はこちらを選ぶという話らしい。
2番のメリットは将来の再手術の必要がほぼないかわりに、死ぬまで血栓予防の薬を飲み続けなければならない。
患者さんはいろいろな要因を検討してどちらかを選ぶ。今は低侵襲手術もあるらしいけど、自分にはそもそも選択肢としてなく、年齢等を考え2番になった。

手術の説明を受けたときにはちょっとドキッとした。

胸骨の中心を縦に切って、胸骨をぱっくり開けて心臓を取り出してダメな弁を切り取り、金属の弁に取り換えるのだ。
なんかカエルの解剖のようなことが自分に起きるなんて。。。実感がわかなかった。

また、弁の交換には心臓を一時止めないといけないので、足の付け根から管を引いて人工心臓につなぐというのだ。

むやみに想いを巡らしてもただ恐怖感が増すだけ。考えることを放棄した。

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