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想い出の詰まったギターとの別れ
今年は実家に置いたままになっていた様々なものを片付けました。値段がつきそうなものはヤフオクで売り払ったり、欲しい人が見つからず処分せざるをえないものは残念ながらゴミとして廃棄しました。
その中で一番印象的だったのは、一生手放すことはないだろうと思っていた、40年近く持ち続けたアコースティックギターを手放したことです。理由は詳しくは別途記事にしたいと思いますが、一緒に音楽をやっていた友人の死です。今は彼から譲り受けたギターを代わりに使っています。
持っていたギターはいわゆるジャパンビンテージと呼ばれる部類での東海楽器のCE1200Dという代物です。当時お茶の水の石橋楽器で定価15万円だったものが半額になっていたのを見つけたのですが、アコギの最高峰、マーチンD45のレプリカでその装飾の美しさに一目ぼれしてしまいました。金色のペグ、ポジションマークはきれいな貝細工が埋め込まれていました。一所懸命稼いだバイト代を握りしめてワクワクしながらお店に向かったことを覚えています。日本製のギターでしたが、当時アコースティックギターの定番、マーチンと技術提携していた会社だったので、品質も良くとてもきれいな音が出ていました。
長年使っていたので、あちこちに打痕がありフレットもだいぶすり減ってきていましたが、まだまだ使えましたが譲り受けたギターもあるし、どうせなら誰かもっと使ってくれる方のそばにいた方が幸せかもしれないと思い、オークションに出品しました。落札された後に感謝を込めてあちこちきれいにしてあげました。落札してくれた方もとても喜んでくれたので、あのギターもきっと今頃は新しいご主人のもとで生き生きと良い音色を奏でていると思います。
これからはこの世を去るまで譲り受けたギターを相棒にしてゆくつもりです。