サステナビリティ分野の仕事について24日目の本日は、日経のニュースを見て気になったことばを調べることにします。
1.大気から直接CO2を回収する技術
ダイレクトエアキャプチャー(DAC)ということばが出てきたのは、こちらの記事です。
これ、なんと、大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収する技術なのだそうです。(回収したCO2は地中に埋めます)
私がいままで学んできたのは、CO2の「排出量を減らす」という気候変動緩和策でしたが、そういう間接的な方法ではなく、ダイレクトに減らそう、ということですか!できたらそれはすごいなぁ…
日経の別記事には図解も載っていました。
2.DACCSとの違いは?
経産省の資料を見ると、DACではなくDACCSと書いてあったりしますので、この違いを調べてみました。
おお、なるほど。DAC+CCSなのですね。(CCSは聞いたことがあります)
3.DACの種類と課題
上述のウェブページによれば、DAC技術には大きく下記の4つの方法があるのだそうです。
共通の課題は、エネルギーコストの高さ。
日経の下記記事によれば、「現状、DACによるCO2回収コストは1トン当たり500〜600ドル、あるいはそれ以上」とも言われており「技術革新と安い電力の利用を見込んでも200〜300ドル程度という見方もある」のだそうです。
4.それでも大きいDACへの期待
コストを下げる方策はいまだ見つかっていなくとも、DACには大きな期待が寄せられています。その理由は…
そうですよね。
考えたくはないけれど、(さまざまな努力にも関わらず) 排出量削減が遅々として進まない現状を見る限り、「50年ネットゼロが達成できない」時のことも考えておかなければならないわけです。
その時に「直接吸引する」という手があるのであれば、どれほど心強いことでしょう。この技術、大いに関心をもって注目したいと思います。
5.回収したCO2は合成燃料の原料に
EUがエンジン車の新車販売を全面禁止する従来の方針を撤回し「合成燃料の利用に限って販売を継続できる」という形に改めたことを以前のnoteにも書きましたが、この「合成燃料」とDACで回収するCO2には関係があるようなのです。
まだ少し調べただけですが、経産省の資料としては下記が:
日経XTECHの記事には下記がありました。
この記事にもあるとおり、CO2の直接回収で大気中のCO2濃度を下げ、かつ、そのCO2を再利用することができれば一石二鳥です。この技術開発についても引き続き追っていきたいと思います。
6.DACはネガティブエミッションのひとつ
ネガティブエミッションは、大気中の温室効果ガスを人為的に回収・除去し貯留・固定化することで大気中 のCO2を除去する技術で、DACはその有力なひとつです。
ブルーカーボン(海洋生物の作用によって、大気中から海中へ吸収された二酸化炭素由来の炭素)も、ネガティブエミッションのひとつなのですね!
先日、持続可能な漁業(主に完全養殖)について学んでnoteを書いたばかりですので、このテーマにもとても関心があります。こちらも近日中に調べたいと思います。
なんだか、「点」として学んだことが少しずつつながって「線」になってきたような感覚があります。年内には「面」に育っていくといいなぁ。
引き続きがんばります!それではまた明日。