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ホノルルの虹に出合う

「Anuenue 虹」
ハワイは「虹の州」とも呼ばれるほど、虹がよく見られる。
車のナンバープレートにも、大きな虹がどーんと入っているくらいだ。
ハワイの島々には、いつも北東の方向から貿易風が吹きつけていて、
それが山にぶち当たって上昇気流をつくり、雨雲を発生させ、
その雨雲が流されて、あちこちに雨を降らせる。
でもシャワーのような雨が多く、いっぽうで太陽が輝いているものだから、
雨に日の光が当たって、よく虹が現れるというわけだ。

虹の出かたをご存知だろうか。
太陽と自分の目の位置を直線で結んで、
その延長線上(太陽と反対側)のある点が中心となって、虹が現れる。
ふつうは地面があるので虹の円の下側は見えず、
アーチ状の虹になるのだけれども、
自分の立っている位置が高く、足元の先にも空間がある場合には、
虹は円を描くことになる。
これが丸い虹、ブロッケン現象だ。

アーチが二重になるダブル・レインボーなら、
見るチャンスは高くなる。
ダブル・レインボーの内側のアーチと外側のアーチの色の順番は、
逆になっている。
僕もずうっと気づかずに撮影していたのだけれども、
あるときルーペで写真を見ていて、
「あれ、逆だ!」と気づいたのだった。
(高砂淳二『ハワイの50の宝物』より引用)

高砂淳二『ハワイの50の宝物』(2005年)

「ハワイアン・ララバイ」(1973年)
作詞:ヘクター・ベネガス&ピーター・ムーン
作曲:ピーター・ムーン

♪私の住む所には虹と
♪笑顔の朝と星空の夜の生活がある

♪私の住む所には虹と
♪さまざまな花々、さえずる鳥たちがいる

♪雨でも笑顔で
♪太陽の暖かさに触れ
♪子供たちの笑い声を聞く
♪私が愛するこの場所で

「Rainbow over Daniel K. Inouye International Airport」
ハワイで虹を初めて見たのは
2018年12月31日(日)10時54分、
ダニエル・K・イノウエ国際空港で。
それまで何度かハワイを訪れたが、
虹には出会えなかった。
この時は、虹の写真を撮影している方がいたので、
気づいた。

ダニエル・K・イノウエ国際空港に架かる虹

「Rainbow over Waikiki Beach」
2019年6月4日(火)18時
マジック・アイランドから
ワイキキ・ビーチとダイヤモンドヘッドの写真を撮影していたら、
虹が架かった。
ワイキキの細かい雨に、夕陽が当たったからだ。
雨が次第に激しくなると、虹は消えていった。

ワイキキビーチに架かる虹

「Rainbow over Ala Wai Canal」
2019年10月27日(日)17時48分、
アラワイ・ブールバードを歩いていたら、
アラワイ運河に虹が…。
細かい雨が降っている一方で、
太陽の光が差しているとき、
自分の影が伸びていく方向を見ると、
虹が架かっていることがある。
No rain, No rainbow.

アラワイ運河に架かる虹

「Rainbow over Ala Moana Center」
2019年12月18日(水)、
アラモアナセンターで食事をするため、
17時頃、アラモアナブールバードを歩いていると
アラモアナホテルの横に虹が見えた。
アラモアナセンター4階のカリフォルニア・ピザ・キッチンに着いたら
広場のクリスマスツリーに虹が架かっていた。

アラモアナホテルに架かる虹
アラモアナセンターに架かる虹

「Rainbow over University of Hawaiʻi at Mānoa」
2019年12月27日(金)の15時頃、
アラワイ運河の山側に虹が出たり消えたり。
マッカリー・ストリートを歩いていると
道路から虹が…。
ハワイ大学マノア校にある
イースト・ウエスト・センターの日本庭園を楽しんだあと
空を見上げると、虹。

マッカリー・ストリートから立ち上がる虹
イースト・ウエスト・センターに架かる虹

「Rainbow over China Town」
2020年1月3日(金)は虹の日だった。
15時26分、
ハワイ・コンベンション・センターのむかい、
マキキ川の上に2日連続で虹。
ハワイ出雲大社への初詣のあと、
フォスター植物園やヌウアヌ川の上に虹。
サンセットの時刻には
チャイナタウンの上に虹が架かった。

マキキ川に架かる虹
ヌウアヌ川に架かる虹
チャイナタウンに架かる虹

「Rainbow over Ala Moana Beach」
アラモアナ・ビーチは、マジック・アイランドの西側にあり、
沖にはサーフポイントがある。
ビーチからはダイヤモンドヘッドとワイキキ西側のビル群を見わたせ、
背後にはワード・ビレッジのビル群が並ぶ。
2020年2月17日(月)の夕暮れが近づくと、
ビーチに虹が架かった。

アラモアナ・ビーチに架かる虹
ワード・ビレッジに架かる虹

「Rainbow over Paʻū Street」
新型コロナのパンデミック前の1年間、
パウ・ストリートのアパートに部屋を借りた。
庭にマンゴーの樹があり、
6月には落ちてきた果実を食べた。
2020年12月20日(日)午後4時51分、
通りに出ると、山側に虹が架かっていた。
アラワイ・コミュニティパークの照明塔も見える。

パウ・ストリートに架かる虹

「Rainbow over Ala Wai Golf Course」
2021年1月6日(水)は、
トランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂に侵入した日。
ワイキキ・ビーチで頭を冷やし、
家に帰ろうとアラワイ運河ぞいを歩いていたところ、
16時33分、マノアの霧雨に夕陽が当たって、
アラワイ・ゴルフ・コースの上に虹が架かった。

アラワイ・ゴルフ・コースに架かる虹

「Rainbow over Ala Moana Center」
2022年6月22日(水)、
イチリキ・ジャパニーズ・ナベ・レストランで、すきやきを楽しんだ。
18時50分に店を出て、
アラモアナ・センターへ向かうために、
ピイコイ・ストリートの横断歩道の信号待ち。
見上げると、コナ・ストリートをまたいで、大きな虹が架かっていた。

アラモアナセンターに架かる虹

「Rainbow over Waikīkī Beach」
満月が水平線に沈むところを見たいと思い、
満月の翌朝はビーチに出かけていた。
2022年7月14日(木)は雲が多く、
姿を見せていた満月は、隠れてしまった。
7時頃に太陽の光がワイキキの海とシェラトンの建物を照らすと、
沖からシェラトンにかけて大きな虹が架かった。

ワイキキビーチに架かる虹

「Rainbow over Waikīkī Beach」
翌日の2022年7月15日(金)も、
満月を見に朝のワイキキビーチへ行った。
太陽の光が海を照らすと、
虹が午前7時50分頃から8時6分頃までワイキキ沖から立ち上がったが、
弧を描くことはなかった。
多くの人たちが海に入っていたが、
虹の下の泳ぐのは、どんな気分だろう。

ワイキキ沖の海から立ちあがる虹

「Rainbow over Kapiʻolani Regional Park」
2022年7月19日(火)、
カラカウア通り沿いのオアフ・メキシカン・グリル (OMG)で、
海を見ながらブリトーを食べた。
それからワイキキ・ウォークウェイに行ってサンセットを見ていたら、
雨が降りはじめ、カピオラニ・パークに虹が架かった。

カピオラニ・パークに架かる虹

「Rainbow Over the Banyan Tree in Kapiʻolani Park」
2022年9月21日(水)、午前7時10分。
カピオラニ公園のバニヤンツリーの前に立っていた。
小雨が降ってきて、木の上にダブル・レインボーを架けた。
やがて、太陽がダイヤモンドヘッドの上に昇り、
木の頂点から幹までを照らし出した。

バニヤンツリーに架かるダブル・レインボー

「Halo over Royal Hawaiian Center」
2022年10月7日(金)12時46分。
ロイヤル・ハワイアン・センターの3階横断橋から中庭を眺めていた。
ふと、空を見上げると、
雲に隠れた太陽の周りに光の輪が出来ているではないか。
これは、ハロと呼ばれる現象で、
雲の中の氷の粒に太陽光が屈折して起きるとのこと。

ロイヤル・ハワイアン・センター上空のハロ

「Rainbow over Ala Wai Golf Course」
2022年9月、アラワイ運河ぞいのコンドミニアム18階に引っ越した。
窓から、運河、対岸のゴルフ場、その背後の住宅地、その向こうのコオラウ山脈を見渡せる。
2022年10月27日(木)午後4時11分、山から湧き出た黒雲が、ワイキキへ向かってゴルフ場の上空まで迫り出してきた時、雲の下に降っていたと思われるにわか雨に西日が当たって、東側から虹が立ちあがった。午後5時40分には、新たな虹が空に大きく弧を描いた。内側が青色、真ん中が黄色、外側が赤色だ。

アラワイ・ゴルフコースに架かる虹
虹は、内側が青色、真ん中が黄色、外側が赤色

「Rainbow over Ala Wai Canal」
2022年10月29日(日)午後3時11分。
西日に照らされたコンドミニアムの影がゴルフ場に伸びた時、
その影を囲むように円形の虹が出来た。

コンドミニアムの影を囲む虹 左半分
コンドミニアムの影を囲む虹 右半分

「Rainbow over Ala Wai Canal」
2022年11月13日(日)。
東から来た雨雲が運河に雨を降らせ、
雨に東からの朝陽が当たって、虹が出来た。
最初の虹は8時26分、
コンドミニアムの壁に弧を描いた。
窓からは右半分を見ることができた。
次の虹は8時36分、
アラワイ運河に架かり、
その影が運河の水面に映った。

コンドミニアムの壁に弧を描く虹
アラワイ運河に架かる虹

「Rainbow Over Waikīkī」
2023年2月23日、日曜日、午前9時。
南東から流れてきた黒い雲がワイキキの街を覆うと、
細かい雨が降り始めた。
雨に朝陽が当たると、
アラワイ運河の向こう岸から虹が立ち上がり、
ワイキキの街並みを越えて、海へ半円形を描いた。

「Rainbow over Honpa Hongwanji Hawaii Betsuin」
ホノルルの盆ダンスの季節は2023年6月23日の午後6時、
パンチボウル・クレーターの麓にある本派本願寺ハワイ別院から始まった。
本願寺に向かう途中、山側の空に虹が架かっては消えた。
盆ダンスが始まり、岩国音頭が歌い始められると(動画の6分頃)、
本願寺の空に、虹が架かった。

「Rainbow over Ala Wai Golf Course」
2023年7月9日18時31分、コンドミニアムの18階から外を見ると、ゴルフ場からダブル・レインボーが立ちあがっていた。山から海へ移動する黒雲がゴルフ場に細かい雨を降らせ、それに西日が射して虹ができたのだ。7月6日18時2分にも、ほぼ同じ位置から虹が立ちあがっていた。9日の虹は約20分間、現れて、消えた。

アラワイ・ゴルフ・コースから立ち上がる虹

「Rainbow over Ala Wai Golf Course」
2023年9月28日、木曜日の夕方、コンドミニアムの18階の部屋から見た虹。細かい雨に西からの太陽光が当たり、
最初は左側だけだった虹が、
ゴルフ場全体に低い弧を描き、
北側から吹く風と雲によって消えていった。
9分43秒の動画を、9.77倍速の59秒に縮めてみた。

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