ポルトガルで開業の女性寿司職人!またたく間に人気店に。内装デザインはご主人が担当
福田ゆう子さんはスペインからポルトガルに移住の後帰国して東京すしアカデミーに入学。 ポルトガルに戻ってからはケータリングや寿司教室、自宅を改装した予約制のうちレストランなど精力的に活動する。
2014年にリスボンの中心部にTasca Komeをオープン。調味料から手作りの丁寧に作られた料理でまたたく間に人気店に。家庭料理から会席料理まで幅広く提供、また利き酒や茶の湯など日本の食文化を伝えるイベントも定期的に行う。
福田ゆう子さんの活躍についてお話を伺いました。
ポルトガル・リスボンの人気店『Tasca Kome』を経営している福田さん。「オープンして4年、店も安定して来てやりたいことが少しずつ出来そうな感じがしてきたので、チームの皆を巻き込んで毎日楽しく面白いことをたくさんやりたいな、と思っています!」
編集部:お名前と東京すしアカデミー(以下TSA)を受講した時期とコース名を教えてください
福田さん:福田 ゆう子(受講当時セコンド ゆう子)、2006年春の1ヶ月集中コースです。
編集部:現在働いている国とその国を選んだ理由を教えてください
福田さん:現在ポルトガル、リスボンでお店をやっています。もともとスペインで語学を勉強していたので、隣の国のポルトガルも馴染みやすいかも知れないと思い住み始めたのがきっかけです。
編集部:現在経営されているお店の名前と、どのようなスタイルのお店なのか教えてください
福田さん:名前はTasca Komeと言って、Tascaはポルトガルでいう居酒屋、Komeはお米とポルトガル語のComer(食べる)をかけました。 従業員数は10名 座席は34席です。お料理の種類は居酒屋料理や寿司、刺身、そして月に1回会席料理を出しています。
お客様の層は20代後半から50代がメインです。地元の方やポルトガルに住んでいる方が7~8割、残りは季節によって多少変わりますが観光客です。
また、夫で事業のパートナーであるアーティストの雄一氏がレストラン全体の内装やメニューなどのデザインを担当しています。
レストラン立ち上げの際は彼が全て手作りで内装を行い、メニューや店内の装飾品なども定期的に彼によって制作・リニューアルされています。
編集部:東京すしアカデミー卒業後、現在のお店を経営するまでに至った経緯を教えてください
福田さん:卒業後ポルトガルでケータリングや寿司教室を行っていました。途中帰国し日本の飲食店で1年働き、再びポルトガルに戻り、引き続きケータリング、教室、うちレストラン活動などを行った後現在の店の物件に巡り会い、レストランを始めることを決意しました。
編集部:平均的な一日の仕事内容を教えてください
福田さん:午前9時半から仕込みが始まり、12時から14時半までは営業でカウンターに立ちます。その後休憩を挟んで19時まで夜の仕込みと事務作業、19時から22時まで営業でカウンターに立ち、その後掃除とレジを閉めて終わるのが23時半くらいです。
編集部:お店の経営者としてその国ならではの苦労などを教えてください
福田さん:現地の人たちの仕事に対する価値観とだいぶ違うので、温度差が出て来たり、なかなかこちらの意図していることが伝わらないことが多いです。従業員として情熱ある料理人を見つけるのが本当に大変。
後、日本人とは味付けの塩梅がけっこう違います。なんにでも醤油をかけてしまうお客様が多い。説明してもなかなか伝わらず、素材の味がわからなくなるのでは、とよく思う。また、冷蔵庫やサーバー、食洗機など電化製品が本当に壊れやすい!
編集部:経営者として普段から心がけている事はありますか?
福田さん:従業員の皆と常にコミュニケーションを心がける、それぞれの意見をきちんと聞いて参考にする、常に安定した味を提供する。常連のお客様を大切にする、お客様の声に出来るだけ耳を傾け参考にする事です。
編集部:現在どのようなビザをお持ちですか?
福田さん:10年の滞在許可証を持っています。
編集部:今後の目標を教えてください
福田さん:さらに和食の魅力を伝えられるよう、スタッフ一同で楽しく努力していきたい。会席料理を始めたので、少しずつ日本料理の精細さや美しさも含めて広めていきたい。そして、畑で野菜も作り始めたいです。
編集部:海外就職を目指している方にアドバイスをお願いします
しっかりとした目標と情熱を持って、世界に羽ばたいてください!好きな仕事を楽しく出来る場所を見つけてください。
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