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自分なりのうなぎ屋の楽しみ方 #小川菊
久しぶりに母と外出。私の母はあまり好みが合わないので、2人で食べるものは決まって鰻かとんかつのどちらか。とんかつは最近食べたので鰻をチョイス。川越では1、2位を争う有名店に1時間待ちで入店。
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シンプルではあるが必要なものは全て揃っていて、老舗の余裕も感じさせる、そんなメニュー表。本日はお母様がご馳走してくれるとのことなので遠慮なく食べたいものを決める。
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まずは「うざく(鰻ときゅうりの酢の物)」を頼んでウォーミングアップ。正午の太陽に晒されて火照った身体を酸味と冷たさで整える。冷えた鰻は腹の脂が引き締まってプリッとした食感に。酢は口内を刺激しすぎず、しっかり鰻を引き立たせる丁度いい加減。
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鰻が来たらチェックしたいこと。肝吸いの肝は大きければ大きいほど嬉しい。そして鰻の配置は下段に腹側、上段に尻尾側が来ているかを確認すること。テレビで誰かが言っていたことを真似して始めたが、「尻尾の方が脂が少ない分、本来の味と香りが濃く表れる」と寿司屋の言葉を聞いてから採用し続けている。
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まずは下段(腹側)を食べて上段(尻尾側)を残したら、腹に近い半分だけに山椒を多めにかける。まずは鰻だけを楽しんで、途中で味に変化を加える王道の食べ方ではないだろうか。舌の奥がピリッと痺れて唾液が出るくらいにかけてしまってもいい。まったりした鰻を山椒の刺激で爽やかに、強引にペースチェンジする計画。美味しさのための策略。
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最後に残した尻尾の先は何もかけずに食べるのが礼儀ではないかとの考えの下、お茶で口に残った山椒を洗い流してから箸を持ち直す。それくらい真剣に向き合えばタレの裏にある鰻がしっかりと感じられて、やっぱりここは穴子じゃなくて鰻ですよねと納得させられる。
川越の鰻屋ランキング暫定1位の座がいちのやから小川菊に変わったところで上半期の鰻旅は終了。ご馳走様でした。
成田の老舗うなぎ屋↓