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僕と本の話

本が大好きです。

電子でも読んだりするけど、紙の本をこよなく愛しています。
周りには、場所をとるからという理由で電子派が多いですが、物理的に持っている安心感には敵いません。


小さな頃から本が好きでした。

母方の祖父母の家は東北の海も山もすぐそこにある、自然が豊かな、とてものどかな町です。
帰省をすると祖父母が「する事が無いだろうから」と、その町にひとつだけある小さな書店で、いつも、本を買ってくれました。
小さな頃は絵本、大きくなるにつれ、漫画や小説、様々な本を買ってもらいました。

その小さな個人経営の書店は、僕には宝島みたいで、すごく楽しかったのを覚えています。
いつも宝探しをするみたいなワクワクした気持ちで、本を選んでいました。
個人経営の書店は、大型書店とは違う、独特のセレクトの本があったりして僕は好きです。お勧め、特集の書籍のコーナーとか見るのが好きです。
まあ、そもそも本が好きなので、どんな本屋でも好きは好きなんですけどね。

本を好きになったきっかけなんて、もうわからないけれど、こういう楽しかった思い出が本には沢山ある事や、本の中には沢山の色々な世界があって、どんなものにもなれた事、知らない事を知れる事、この辺が僕が本を好きな理由かと思います。


紙の本の物理的な「持っている」という安心感が大切だと思うのも、思い出を手で触れられる事にあるかと思います。

本の感想以外にも付属する思い出(購入時のストーリーや読んでる時に感じた自分のリアルとリンクさせたストーリーなど)を蘇らせる事が出来るのは、本の質感、重量、香り、そういう物な気がするのです。
本の装丁も大事な本の一部だと思っているので、装丁の美しさに一目惚れして購入した本も山程あります。
本棚に美しい本が並んでいる、それだけでも満足出来るのが紙の本の凄い所だと、個人的には思います。

もちろん、紙の本が場所をとってしまうのは事実なので場所の確保は重要な問題です。
僕が六畳のワンルームに一人暮らししていたら、こんなに紙の本は買わなかったかもしれません。
自分の家に感謝です。
(それでも、蔵書が多すぎて父親に『床が抜けそうだな』と不安がられる位なので、積読は増やさない努力はしたいと思っています)

入院生活をする中、今は積読を減らす努力をしています。
それでも、日々新しい本と出会って、読みたい本がどんどん増えていきます。
今日もnoteの記事を読んでいたら2冊の読みたい本と出会ってしまいました。
読みたい本リストへ入れて、まだ購入するまではしていません。しかし、読みたい本リストもこの様に365日、毎日の様に数冊と増えるので管理しておくのが少し大変です。

欲しい本の架空の図書館がどんどん広くなるので、いつかこれを本物にしたいなと思っています。

積読が増える事に少なからず、罪悪感の様なものがあります。
「早く読まなくちゃ」という気持ちがあるからです。
でも、同時に、本は読みたい時に読むものだとも思っています。
矛盾しているとは思うけど、なるべく、積読に罪悪感が無くなればいいなと、最近は考えています。
あるだけで、そこに存在するだけで、読めていなくても意味を成しているのでは……なんて、甘いですかね?
いつかは全てを読み終えたいです。
死ぬまで読書しても読み終われなそうだけれど。


因みに、僕は「併読」をするタイプです。
読み途中の本の内容はだいたいは読み途中だとしても覚えています。
じっくり読みたいメインの本を読みながら、サラッと読みたい本を数冊読みます。その中には漫画も含まれています。
じっくり読んでいる本は、読み終えそうになるほどに寝かせがちです。勢いで読んでしまうこともありますが、じっくり、じっくり世界に浸りたいというか。
同じような読み方をする人には出会った事が無いです。
「話を忘れない?」「感情移入出来なくならない?」良く聞かれるのはこのふたつですが、じっくり読んでいるので読了までは忘れる事がほぼ無いです。感情移入は、栞を挟んであるページを開いた瞬間からもうその世界に入っていけるくらいにはします。読んでいる時、大抵の作品が頭の中にぼんやりと映像が映画のように流れています。
僕の記憶は、映像の方が記憶に残るからかもしれません。勉強の記憶も映像記録の方がしっかりと残っている印象です。
小説を読んでいると、想像で僕が作った映画が頭の中に出来て、栞は停止と同じ、再度ページを開くのは再生と同じ、映像が流れるとその中への没入は容易なので、併読が可能なのかなと思います。
ただし、じっくり読みたい本同士が併読される事はほぼ無いです。
そうなってしまった時は、後から読んだ方は1度置いて、次のじっくり読みたい本にまわります。

時間は有限なので、その中でなるべく沢山の本や漫画を読みたい僕が辿り着いた読書の仕方がこれです。


読了した本の記憶は、段々と薄まって言ってしまうので、記録に残すようにしています。
記録を見返す事は少ないけど、読了後も好きな本はパラパラと再読する事もあります。
そういう本は本棚に並びます。
読まなそうという度合いが高くなると、最終的にはクローゼットの奥へ。
とはいえ、自室の本棚にも限界があるので読みそうだけど、クローゼットにいる本も沢山いるので……本棚をもっと大きくしたいのが本音です。

noteに投稿するのは、ほとんどがじっくり読んだ本ばかりです。感想文を書くのが苦手なので、少しでも上手く纏められるようになればいいなと思って読書感想文は書いています。

歳を取って、経験を積むことで、感じ方が変わっていく中で、この時はこう思っていたんだなと、いつか読み返せたら面白いかなと思いました。


本が好きなので、これからも僕と本は切り離せない関係でいると思います。
これまで出逢ってきた沢山の本達と、これから出逢う沢山の本達を、大切にしていきたいです。

いつか、僕の本棚と積読をnoteに残したいです。


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