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読書感想文『ド屑』
初めて読んだ、ボカロ曲のノベライズ作品。
ボカロを結構、聴くのでボカロ小説をちょっと読みたいなーと思っていたら、丁度来たのが今回読んだ『ド屑』だ。
ボカロ曲をノベライズにするってどんな感じだろうって思いながら読んでたら、思いの外、イメージに近かった。
霞、雲母、智也、三人の視点で分かれてそれぞれがどんな心情でその時を過ごしていたのかが書かれていた。
基本は、大学生の霞と雲母の恋愛の話なのだけど、、、。
雲母は人外になるし、霞はクズっぷりを貫いてはくれず、まさかオチがああなるとは。
印象に残ったのは、雲母のことを「理解の出来ない怪物だと思った事は一度しかない」と霞がいった所だ。
見た目がどうこうではなく、考え方の大きな違いこそが相手を宇宙人や怪物のように見せてしまうんだな、と。
それぞれのクズっぷりを見せてくれたけど、まあ、これくらいならまだ優しいかも、と思う僕も屑だろうか。
あまり大した感想は無かったけど、とても読みやすくてサラサラ読めたので普段読書をしないボカロ好きの人に勧める書籍としては良いかなと思う。
また機会があったらノベライズシリーズ読みたいな。