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雑文・自責



 あらゆる方向から責められ続ける毎日が続いている。もちろん、私だって自分にほとほと嫌気が差し、自分自身を責め続けているのである。片付けなければいけない事の圧倒的な量。寝ている暇は無い。かといって、人間である以上、寝ないわけにはいかない。ふっと意識が喪失し、気絶するように眠りに落ちる日々。目覚めた後の、ああ時間がないというのに、なんともったいないことを! という心からの後悔。寝ることに、こんなに罪悪感を感じるのは今まで生きてきて初めてかもしれない。
 そんな日々の中でも、裏切られたり、騙されたり、約束とは破られるものなのかと、辞書に載っている解説を疑ってしまうほどである。信じることは馬鹿なのか? そうであってほしくはないが、信じた末の裏切り。予定していた事も、めちゃくちゃになり、心は荒れに荒れ、何故に物事はこんなにうまくいかないのか、悲観する。
 胸が苦しい。歩いていると、背後から聞こえてくる人の足音に恐怖を感じる。この世界に自分は所属してはいけないモノなのではないかと感じる。死にたいという気持ちと、でも生きなければという考え直しの繰り返し。約束を破り、裏切った者に対して怒りの言葉を吐く自分にも嫌悪を感じる。正しく、優しい人間でありたかったのに。
 私は疲れてしまった。生きていくことへの不安。これから先間違いなく訪れる事がわかっている喪失への恐怖。もし、眠るように穏やかに死ねるのだったら、死んでしまいたい。
 でも、どうにか生きていかなければいけない。こんな自分にできるかな? できるといいな。今の自分と同じように、苦しみを抱えている人たちに、少しでも光を与えることができるような作品を生み出せればいいんだけど。こんなどうしようもない自分でも、生きていたという証を残せれば。絶望の中、生きている人に少しの光でも与えられたら。それは少し傲慢だろうか。いつか確実に死んでしまうであろう僕だけど、たった一文でもいい。未来に残り続けるような作品を残せたら。思うだけなら罪じゃない。

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