いつか見つかる。
メニューの中から、注文を決めるのは早い方だと思う。誰かと一緒のときは、たいてい自分の方が早く決めてしまうから、ただメニューを眺めている時間というのがある。こっちもいいけど、あっちもいいし、そういえば昨日の夜は、あれを食べたんだった、だから今日はこっちにしようとか。誰かが、どれにしようか選んでいるのは、見ていて楽しい。
この間、何が好きですか?と聞かれて、んっ?と答えに詰まった。本や映画や音楽にたくさんの時間をつかってきたし、今もそうだけど。みんなが、好きについて話をしてる時に伝わってくる飛びつくような感じじゃなくて、どちらかというと、しがみついているという感じだし、前者が毎日を楽しくするものなら、後者は生きていくために必要なものという感じかなぁ。
お店で買う服を選ぶのも、旅行先を決めるのも、昼食を食べた後のルーティンになっている会社用の甘いお菓子を買う時も、あまり迷うことはなくて。図書館にある百科事典のように分厚いカタログだったとしても、この中で何が好きですか?と聞かれたら答えを選ぶことはできると思う。
でも、きっと周りと比較してこの中ならこれがいいかなぁと選ぶようなことじゃなくて。
答えは突然、ドカーンと落雷が落ちるみたいにこれだっと見つかるのか、暗闇に目が慣れていくみたいに、じわじわと少しづつ輪郭がはっきりしていくものなのか、それとも、ずっと見つからないこともあるのか、わからないけど。
やれることは、マイペースに毎日を重ねていこうとすること。
何が好きですか?と聞かれたら、
「いつか見つかると思います」と答えるつもり。
***
問いをもらうと、いろいろと考えます。
#エッセイ #日記 #note #仕事 #会社 #マイペース #好きなこと #問い #メニュー #カタログ #生活 #しがみつく #本 #音楽 #映画 #見つける #楽しい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?