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3大すり合わせ「①認識のすり合わせ」

すり合わせ
…いくつかの案や意見を、突き合わせて調整すること。
(デジタル大辞泉より)

皆さんは、すり合わせについてどういったイメージをお持ちだろうか。
認識のすり合わせ、予定のすり合わせ、すり合わせのすり合わせ……。
人は生きている限り、すり合わせからは逃れられない生き物である。
この記事では代表的な3つのすり合わせの中の1つである「認識のすり合わせ」について理解を深めていく。

①認識のすり合わせ

皆さんがすり合わせというワードから1番初めに連想するのがこちらだろう。
複数人・団体が何かしらの統一した意思決定をする必要がある場合、その第一段階として必要になるものである。
力関係に差がある場合は一方の意見に合わせる形になるが、対等な場合は基本的に折衷案を採用する形になる。しかし、この「折衷」が難しい。
「1と2」の間をとって1.5というケースなら簡単だが、「1とあ」の間を取る必要が出てくると、突如として暗礁に乗り上げる。1を10にしようが100にしようが、「あ」には近づかず、むしろ遠のく。
すり合わせに参加するのが2人であっても困難を極めるが、3人以上のケースを考えるとどうだろうか。
更に…と思うかもしれないが、意外にもこちらの方が展開がスムーズに進むことがある。

(例)友人の結婚祝いをどうするか?
A「 高級なカトラリーセットかな!」
B「ベビーベッドが良いかな!」
石島(仮名)「俺は10月だと思ってた!」

→決定事項:高級かつ贈答品として一般的な物

石島と2人で何かを決定する場合、すり合わせを始めることすら難しい段階まで来てしまうが、3人になることで「石島を意思決定の場に参加させた」という体裁を保ちつつ、真っ当なすり合わせをすることが可能になる。
AとBの2人ですり合わせをする場合を考えても、折衷案を取ることが難しいため「カトラリーセットかベビーベッドのどちらにする?」という流れになりがちであるが、石島を含むことで雲行きの怪しさを肌で感じて危機感が生まれるため、「とりあえず共通点から組み立てる」という進捗を生むことができる。

すり合わせをする際、すり合わせに参加する人数が少ないほど決定が簡単になると考えがちであるが、そう単純ではないのが「認識のすり合わせ」である。
すり合わせが難航した場合は、石島のような人材を取り入れてみるのはいかがだろうか?

次回は②「予定のすり合わせ」について解説する。

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