PMP受験、感想戦

PMPの意義

PMP(project managemet professional)は、その名の通りプロジェクトマネジメントに関する技能を保証する資格です。
私が思う特徴は、とにかく「ハードルが高い資格」です。

  • 受験するのに35時間の研修が必要。

  • この円安時代に575ドルの受験料。

  • 英語で職務経歴の申告が必要。

  • 何なら受かってからも勉強しないと資格を維持できない。

はい、ある程度のやる気がないと受験しようとすら思いません。が、このハードルの高さゆえ、持っていることの信頼性は上がるのは間違いなく、勉強することに価値があるというよりは、取ることに意味がある資格だと思います。
私の場合、研修費用と受験料を会社が負担してくれたので、何とか手が伸びました。

試験内容に関する感想

試験対策、そして実際に試験を受けてみての感想が大きく3つあるので、順に述べます。
試験内容を補足しておくと、基本、プロジェクトマネージャーがこういうケースにどうすべき?という問いが180問続くイメージです。

①罠に気付けるかどうか。

選択肢には、罠が仕掛けられているものがあります。シンプルに言うと、選択肢の文章が誤っているものです。ぼーっと読んでいると気づかないような、分かりにくい誤りが多く、知識レベルが問われます。なので、知識が多ければ多いほど、消去法で消せる選択肢が増えるので、知識量がものをいうと思います。

②題意ゲー

①で、間違っている選択肢を消した後に残った選択肢は、書いてある文章に誤りはないと思われるものです。あとは、出題者の意図に適した回答はどれか、であり、その題意を汲み取るのが大事だと思いました。

ここで難しいのは、題意に合っている回答は一つではないのです。どの選択肢を選んでも良いような問題があります。その場合は、「与えられた選択肢の中で、一番題意を汲めているもの。」が正解になります。

イメージとしては、以下のような問題があります。

Q:私は先ほどコーヒーを飲んだ。今からトイレに行くが、何をするか。
 A:おしっこ
 B:うんこ
 C:ズボンを下ろす
 D:手を洗う

自作

選択肢は全てトイレでやる行為なので、いずれも正解の可能性があります。ここでポイントになるのが題意で、コーヒーを飲んだということはカフェインを摂取しており、カフェインには利尿作用があるということを問うていると読み取ると、正解はAです。CやDも(一部の方を除いて)おしっこに付随して行いますが、題意に沿っている度が下がります。

ここはもう国語力の世界なので、なかなか暗記勉強ではどうにもならないかと思います。

③体力

「〜という状況で、プロジェクトマネージャーはどうすべきですか。」という問題が、180問続きます。ロールプレイを180回やるのと同じです。当たり前ですが、普通の人間は疲れます。

さらに、受験会場となるピアソンビューのテストセンターは、必ずしも椅子の質が良いとは限りません。私は割とチープな椅子で、そこに4時間はいたので、腰や肩が痛くなりました。この辺りの対策は必要だと思います。

まとめ

ということで、テキストでの理解と、練習問題(研修のテキストと、udemy)を復習がてら何回か解いたら受かりました。
実務経験はあった方が、前提知識や用語が分かるという点でアドバンテージはありますが、経験がないから無理というものではないです。事実、この試験はアジャイルの問題が体感4割くらい出ますが、私はアジャイルの実務経験がなくても何とかなりました。

受験料的に気楽に受けられる資格ではありませんが、暇な方はぜひやってみてください。

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