ドラゴンボールの流れが変わった決定的な一コマ
このコマ、なんだと思いますか?
シリアスに人体が損傷した初めてのコマ、です。
キャラのリアルな死を想起させる初めてのコマ、でもあります。
桃白白がブルー将軍を舌で殺害するシーン。
初期のドラゴンボールはほぼほぼギャグ漫画で、人体が損傷するシーンは一切ありませんでした。
あっとしても、
このようにギャグ的に表現されています。
このコマで初めて、シリアスな感じになります。
「舌で刺すってwぜんぜんシリアスじゃないよw」と思う人もいるかもしれません。しかし1巻から順を追って読めば、このコマの「異質な空気感」を感じ取れると思います。それまでのギャグ展開とは、あきらかに違う空気感。
このコマをきっかけに、人体損傷が本格化していきます。
なお、ブルー将軍のコマ直前に、下記表現があります。
このコマもシリアスではありますが、損傷部分を明確には書いておらず、生死の有無も不明瞭です。
意見が割れるかもしれませんが、ブルー将軍ほどのインパクトは無いと思います。
やはりこのコマが
シリアス路線への第一歩、と思われます。
ギャグ漫画からバトル漫画への最初の一歩、とも言えるのではないでしょうか。
出典
鳥山明『DRAGON BALL 7』(集英社)P169
鳥山明『DRAGON BALL 8』(集英社)P16.P17,P30
鳥山明『DRAGON BALL 13』(集英社)P76
鳥山明『DRAGON BALL 14』(集英社)P67