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ベースアップしよう!マネージメント転職必勝法!

割引あり

はじめに
30代以降の転職は管理職候補以上が求められますが、必須項目になるのがマネージメント力です。人を扱う人材です。
企業でもっとも手を焼くのが人事ですが、その管理をするという訳です。
かなり大変な仕事だと思われますが、慣れてしまえばそうでもありません。
転職先にも困りませんし、管理職ですので好待遇です。
そんなマネージメントの習得法について物語にしてみました。

町外れに建つ、ひっそりとしたオフィスビル。
そこに存在する小さなベンチャー企業、「星雲テック」。
社員数20名、資本金わずか500万円のスタートアップ企業。

社長であり主人公の桐生一葉(きりゅうかずは)はまだ30歳になったばかり。
元エンジニアだった彼女は、夢を追い求めて起業した。
「全員が輝ける会社を作りたい」
そう誓ったはずだったのに、会社の経営はうまくいっていない。

会社の資金繰りに悩む毎日。
受注したプロジェクトは次々と遅延。
社員同士の不満が爆発寸前。

「リーダーとして、何をすべきなのか…?」
一葉の心に積もる焦燥感。
彼女の前に立ちはだかる、マネージメントの壁。

社員のミスに対して感情的に叱りつけてしまったり、無理なスケジュールを押し付けたり――。
理想とは程遠い、自分の姿に失望する日々。

「こんなはずじゃなかった…」
それでも彼女は、現実から目を背けるわけにはいかない。

ある日、一葉の元を訪れた一人の女性。
彼女の名前は浅川紗月(あさかわさつき)。
業界で名を馳せる経営コンサルタントだ。

「あなたの会社を立て直すには、まずマネジメントを学ぶことが必要です」
浅川の厳しい言葉に、動揺する一葉。

「マネジメント…?」
その言葉に込められた意味を考え、彼女は首をかしげる。

「組織を動かすには、信頼と仕組みが必要です。まずはその基盤を整えましょう」
浅川が口にしたのは、マネジメントの核心だった。

浅川の指導のもと、一葉は組織を見直すことを決意する。

❖社員とのコミュニケーションの改善

社員一人ひとりの声に耳を傾けるため、個別面談を実施。
「最近どう?」という何気ない言葉から始まる対話。
「実は、プロジェクトのスケジュールがきつくて…」
「私の意見が全然通らなくて、やる気が出ないんです」
初めて知る社員たちの本音。
「みんな、こんな思いを抱えてたんだ…」
一葉の胸に去来する後悔と、何とかしてあげたいという強い決意。

❖目標の可視化

浅川のアドバイスで導入したのは、OKR(Objectives and Key Results)。
全員が共通の目標を意識し、その達成度を見える化する仕組み。
「みんなの努力を、ちゃんと評価できる環境を作ろう」
数値だけではなく、プロセスも重視する方針。

❖チームワークの強化

週に一度の「全体会議」。
プロジェクトごとの進捗報告だけではなく、チームでアイデアを出し合うブレストも導入。
「あれ? 意外といい意見が出るじゃん!」
社員たちの変化に驚く一葉。

組織改革から3カ月後。
少しずつ改善される社員同士の関係。
プロジェクトの遅延も減り、売上もわずかに回復。

「リーダーが変われば、会社も変わる」
浅川の言葉が現実のものとなる瞬間。
それでも、まだ課題は山積みだった。

新たに受注した大型プロジェクト。
その進行中、予想外のトラブルが発生。
「クライアントの要求がどんどん増えて、対応しきれません!」
現場からの悲鳴。

一葉は迷った。
「全部対応するしかないのかな…?」
だが、浅川は厳しく言い放つ。
「断ることも、リーダーの役割です。無理をすれば、会社全体が倒れますよ」


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一葉は勇気を振り絞り、クライアントに交渉を持ちかける。
「これ以上の追加要件には対応できません。代わりに、他の提案をさせてください」
その言葉を口にした瞬間、彼女の背中に冷や汗が流れる。

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