分類その8「ハードボイルド」
ハードボイルド文学を語るには、私はあまりにも造詣が浅すぎる。この分野を語る人は多いので、あまり半可通な事を言って恥を掻きたくない(笑)。
だいたい、この言葉は元の意味から乖離して来た長い歴史を持っている。
アーネスト・ヘミングウェイ「殺し屋」が書かれたのは1927年。ダシール・ハメット「マルタの鷹」が1929年だから、ハードボイルド(固茹での卵のように無味乾燥な表現)的文体という文学の問題と、ブラック・マスクのような大衆文学の流行とを同じ次元で語るのは馬鹿げているのかも知れな