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【CWS】2023年 開幕前 ホワイトソックス戦力分析
※ヘッダー画像は CWSツイッターの画像より。
※全ての商用的あるいは著作権侵害の意図を放棄して投稿します。
WBC出場選手
戦力分析の前に、シカゴ・ホワイトソックスから各国代表としてWBCに出場した選手を称えたいと思います。CWSからWBCに出場した選手は以下の通りです。合計で8人出場し、野手はスタメンから4人、投手は先発ローテションから1人、主力の中継ぎ投手から2人と、7人は主力選手でした。
On the world stage. Proud of the guys representing us at the #WorldBaseballClassic ! pic.twitter.com/m5mdb6P1uv
— Chicago White Sox (@whitesox) March 11, 2023
USA: T. アンダーソン(内野手)、L. リン(先発投手)、グレーブマン(救援投手)
キューバ:モンカダ(内野手)、L. ロバート(外野手)
ベネズエラ:J. ルイーズ(救援投手)
ドミニカ:E. ヒメネス(外野手)
プエルトリコ:パディーヤ(救援投手)
中でもモンカダ選手は、WBCのベストナイン(三塁手)に選ばれる大活躍でした。
All-World Baseball Classic Team material. pic.twitter.com/qeFyF3CW2I
— Chicago White Sox (@whitesox) March 24, 2023
スプリングトレーニング前の戦力分析
スプリングトレーニング前に、すでに以前のNoteで戦力予想をしました。下に以前のNoteを貼り付けます。
今回は、それ以降に新たに獲得した選手など、更新情報を入れて、今シーズンの予想をしていきます。
主な野手の更新情報
アンドラス 再契約
FAになっていたアンドラスと再契約をしました。2022年のシーズン終盤に、ケガで欠場していたアンダーソンの穴をカバーするために、ショートを守れるアンドラスを獲得しました。アンダーソンが復帰する2023年には、ショートで同じポジションが被るアンドラスとは契約しないだろうと予想していました。
その一方、チームとしては、なかなかセカンドを守る選手が決まりませんでした。そのセカンドのポジションを守る選手として、2月にアンドラスと再契約しました。アンドラスは、MLBではショートしか守ったことのない選手ですが、守備シフトのおかげで、セカンドのポジションでのプレイにも慣れているようで、2023年はセカンドとして起用される予定です。
The #WhiteSox have agreed to terms on a one-year, $3-million contract with two-time All-Star infielder Elvis Andrus and have designated left-handed pitcher Bennett Sousa for assignment. pic.twitter.com/d9EM5hTgG1
— Chicago White Sox (@whitesox) February 20, 2023
オスカー・コラス STでの活躍
STに招待選手で参加しているオスカー・コラスですが、ほぼ毎試合起用され、本塁打を3本放つなど、長打力を発揮しており、期待に応える活躍をしています。四球が少なく出塁率は高くありませんが、三振が少ないのも魅力的で、開幕ロースターを勝ち取ると予想しています。ライトのポジションでスタメンとして起用される可能性も高いです。
Oscar Colás flashes his power! 💪 pic.twitter.com/oTSMzWjaHB
— Chicago White Sox (@whitesox) March 12, 2023
スターティングラインナップの予想
スターティングラインナップの予想は以下の通りです。
1.(遊)T. アンダーソン
2.(中)L. ロバート
3.(左)ベニンテンディ*
4.(指)ヒメネス
5.(三)モンカダ#
6.(一)ボーン
7.(右)O. コラス*
8.(捕)グランダル#
9.(二)アンドラス
*:左打ち, #:両打ち
首位打者の経験のあるアンダーソンが1番に座り、2~6番は、OPS.800前後を期待できる打者が揃い、それに続く7~9番も、OPS.700以上を期待できる打者が揃います。アブレイユが抜けましたが、こうしてみるといい打線です。故障がちのヒメネスが心配ですが。。。。
控え野手
開幕ロースターは、野手が13人と仮定すると、控え野手は以下の4人と予想しています。
1.捕手:ザバラ
2.内・外野手:L. ガルシア#
3.内野手:J. バーガー
4.外野手・一塁手:シーツ*
主な投手の更新情報
クレビンジャー投手 出場停止回避
クレビンジャーがDV容疑で調査を受けました。もし出場停止ということになると、先発投手が1人欠けてしまうと懸念していましたが、調査の結果、ペナルティは科せられなくなりました。CWSファンとしては、安心しました。
White Sox’s Mike Clevinger not being disciplined by MLB after abuse allegations https://t.co/VFeXGOCfum pic.twitter.com/CfFD2Yi9tJ
— New York Post Sports (@nypostsports) March 6, 2023
先発ローテーション
クレビンジャーが出場できますので、前回のNoteと同じく、先発ローテーションの5人は、以下のように予想しています。
1.シース
2.ランス・リン
3.ジオリト
4.クレビンジャー
5.コペック
*:左投げ
左腕がいないのが懸念点ですが、選手は揃っています。2022年は、ジオリトが不調で防御率4点台、リンがシーズン前半を故障で離脱したことの2つが誤算でした。この2人がシーズン通して本調子なら、優勝争いも可能でしょう。
ブルペン投手
SU:グレーブマン
SU:バマー*
MID:R. ロペス
MID:J. ケリー
MID:ディークマン*
MID:ルイーズ
MID:フォスター
MID:N. アビラ
LR:ランバート
*:左投げ
MID:クロシェ* (シーズン途中復帰予定)
※CL:クローザー(抑え)、SU:セットアップマン、MID:中継ぎ、LR:ロングリリーフ
ブルペン投手陣は、クローザーのヘンドリックス以外は、前年とほぼ同じメンバーです。やはり、ヘンドリックスの離脱をカバーするためにも、バマー、ケリー、ディークマンの復調は欠かせません。バマーとディークマンは、貴重な左腕ですので、なおさらです。左腕の快速投手クロシェが、今シーズン途中に、TJ手術から復帰する見込みであることがプラス要因です。
表彰選手予想
サイヤング賞
ディラン・シース:2022年は、227奪三振、自責点1点以下の試合が23試合もあるという見事な成績で、サイヤング賞の最終候補3人に残りました。2023年も同様の成績で、サイヤング賞を獲得すると予想します。
It's been a remarkable season for Dylan Cease. pic.twitter.com/HFracnAR6A
— Chicago White Sox (@whitesox) October 1, 2022
新人王
オスカー・コラス:2022年にはマイナーリーグ合計で117試合に出場し、打率 .314、23本塁打、79打点の成績を残しました。STでは守備でもファインプレイを見せています。少し期待過剰かもしれませんが、新人王候補と予想します。
OSCAR COLÁS! 🤯 pic.twitter.com/RtXvcoLzPI
— Chicago White Sox (@whitesox) March 16, 2023
カムバック賞
ギャレット・クロシェ:TJ手術明けで2023年に復帰予定です。復帰する時期にもよりますが、左腕の少ないCWSでは、復帰したらフル回転の活躍となりそうですので、カムバック賞を予想します。ただ恐らく復帰はシーズン終盤なので、賞を獲得する可能性は低いでしょう。
Garrett Crochet is the first White Sox pitcher to allow one earned run or less over his first 22 career appearances and the first in the majors since Boston's Robby Scott (1 ER/25 G from 2016-17). (Via Elias) pic.twitter.com/hRMkPsvML2
— Chicago White Sox (@whitesox) June 9, 2021
総括
野手・得点数
2022年は、ア・リーグ15チーム中、打率は3位と上位の成績でしたが、得点 9位、出塁率8位、長打率10位、OPS8位という成績で、長打力に欠け、チーム打率の割に得点能力はリーグ下位でした。2023年は、チームの中心的存在だった J. アブレイユが退団します。ベニンテンディが加入しますが、アブレイユが抜けた穴をカバーするのは難しいでしょう。2022年はケガで出場試合数の少なかった、E. ヒメネス、L. ロバート、T. アンダーソンの3人がフルシーズンで活躍することで、その戦力ダウンをカバーできるかもしれません。全体としては、選手層が薄くなったこともあり、昨年を若干下回る打撃成績になると予想しています。
2022年総得点数686 ⇒ (予想)2023年総得点数680。
Whole squad ready. Let's go! pic.twitter.com/nZxYt99VD3
— Chicago White Sox (@whitesox) February 20, 2023
This lineup can be 𝙙𝙖𝙣𝙜𝙚𝙧𝙤𝙪𝙨. pic.twitter.com/DA71G4uEJu
— Chicago White Sox (@whitesox) February 20, 2023
投手・失点数
2022年は、ア・リーグ15チーム中、防御率 8位、自責点・WHIP 9位、被打率 7位と、中ほどの成績でした。先発投手は、クエトが抜けて、クレビンジャーが入るので、前年と同等と見ていいでしょう。救援投手はヘンドリックスの離脱により、大きな戦力ダウンです。しかし、ブルペン投手陣が代わる代わるクローザーを務めるスタイルも考えられます。今年就任したばかりのペドロ・グリフォル監督の手腕の見せ所です。ヘンドリックスの回復を祈りながら、残ったメンバー全員で40セーブくらいを記録できるように頑張って欲しいです。それでもクローザーのヘンドリックス不在の影響は大きく、投手成績は昨年を若干下回る成績となりそうです。
2022年総失点数717 ⇒ (予想)2023年総失点数725。
📍 Glendale, AZ pic.twitter.com/0UdHtnKTvK
— Chicago White Sox (@whitesox) February 15, 2023
That's some GOOD stuff. pic.twitter.com/Ysl9mywh4x
— Chicago White Sox (@whitesox) February 16, 2023
総合評価
以上から、2023年の成績は、以下のように予想します。
得点:680 失点:725 得失点差 ▲45
79勝83敗 勝率.488 ア・リーグ中地区 3位
もう少しひいき目に見ると、サイヤング賞、新人王、カムバック賞を、上記のように3人が獲得できたら、地区優勝争いも可能だと思います。このブログのヘッダで使った画像には、グリフォル新監督の言葉として、「期待は高い。再建期ではない」と言っており、優勝を狙うチームを率いている意識を感じるメッセージです。良い誤算を期待して、シーズンを見守りたいと思っています。
Looking to do special things with this team. pic.twitter.com/AzKoIOeVpX
— Chicago White Sox (@whitesox) February 4, 2023
優勝するためのキーマン
3位と予想しましたが、優勝を全く期待していないわけではありません。優勝するために「カギ」を握る選手を最後に挙げてみます。
野手
E. ヒメネス
L. ロバート
T. アンダーソン
E. ヒメネス、L. ロバート、T. アンダーソンの3人がフルシーズンで活躍することです。2022年は、それぞれ84、98、79試合の出場にとどまりましたが、規定打席数に到達できるだけの試合に出場できれば、自ずと得点能力は上がります。
投手
先発投手:
L. ジオリト
L. リン
L. ジオリトとL. リンの2人が30試合近く先発登板して、防御率3点台の成績を残すと、かなり強力な先発ローテーションになります。
救援投手:
A. バマー
J. ケリー
J. ディークマン
A. バマー、J. ケリー、J. ディークマンの3人は、昨年WHIPが1.50を上回っていました。WHIP 1.50ということは、登板すると平均して1人ないし2人をランナーに出すということですから、中継ぎ投手としてはピンチを拡大しかねない成績です。この3人の復調は、特にヘンドリックスのいないCWSにとっては重要です。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございました。
合同Note企画では、アルタさんもCWSについての記事を書いています。戦力分析はアルタさんの投稿も併せてぜひご覧ください。