放射線科画像診断脳の育て方1 ファンタジスタの見えないものを見る技術
2019年1月4日。
久々に本を書こうとして気が付いた。
2017年11月に書いた放射線科画像診断のステップアップの原稿がない。
他にも数個・・・。
ハッキングか、物理的にいじくられたかは不明。
詳細は覚えてはいないが、大まかな内容は頭に残っており、順序を優先して新たに書き直すことに決めた。
第一項は総論として、ファンタジスタの技法を書こうと思う。
既に絶版本の出版後でも、高名な先生方の講演内容と一致する部分も多く、彼らが目にしてくださったか、もしくは偶然アイデアがかぶったか、聞いてみたいところではある。
その前に、僕の自己紹介を軽く。
医者によくある、ちょっと軟禁系の家庭で、B級進学校で育ち、センターの荒れた年で国公立歯学部に落ちたものの、なぜか私立医大に受かり、様々な要因で当時の標準のように1-2年の浪人はせず入学。
別に自分自身が望んだ医学部ではないので、2年時の試験量の多さに成績低迷で留年を覚悟するも、基礎の教授の入れ替えなどもあり奇跡的に残留。
3年以降は学年資料を直前に頑張り、60-70点ばかりの低空飛行で合格。
医師国家試験ではギリギリまでギリギリだったが、6割6分の一般問題と9割前後の必修問題で予定通り、すこし余裕を残して合格。
今思えば、落ちた方がよかった気もする。
2年間の研修でハードな科と外科系での未来を諦める。
数年サッカーのためにフリーターをしようとしたところ、放射線科に大学院生で入局することになる。
最初から胡散臭いとは思ったが、案の定、約束の反故の山の上、実績は山ほど剥奪され汚名を着せられる。30歳でフリーターに。
一方で、当初の予定通り、「専門医はなくても画像診断に慣れた医師になる」を達成。
捏造論文の主犯らによる医療訴訟の内部告発冤罪に関する穏便な着地点を蹴られ続けたため、7年がかりでキャリアを諦める。
大阪弁護士会や多くの大学が手を染めた犯罪に対して、役所も裁判所もただの一市民を守るいわれはない。
(知り合いの弁護士も、とにかく権力の味方で反吐が出たが、世の中はそのようなもので、そういう事実やプロテクトの手段も同じような被害者を減らすために文字にしている。)
その間に、合格率9割の専門医一次試験を4回落第。
専門医委員長に「わしは何があっても、お宅の教授を守る」と宣言される。
しょうがないので、国内外の学会で様々な画像や研究内容を頭に叩き込み、放射線科医としての技能を補完していく傍ら、新聞投稿やブログで市民やスポーツ選手への教育にトライし、サッカー理論なども文字にしてきた。
また、完全な確証とは言い難いが、MRIを高速化させたSyntheticMRIは僕が2012年のRSNAで思いついて口にし、ブログに書いた半年後から各社が表に出し始めた。
https://ameblo.jp/supereagles2002/entry-11415014686.html
その他、IVRデバイスや手術器具とかも、学会の企業ブースでうっかり喋ったものはどんどん表に出ている。
要するに搾取される天才である(笑)。
医者という人種は少なからず変わっているが、中でも、かなり変わった生き物である。
別に性格がひねくれているとも思わないが、真面目と不真面目の偏りが激しい気もする。
バイト禁止の家で、恋愛もせず、ほぼ報われないサッカーにお金と時間を突っこんだ、その経験。
結局、35歳まで、様々な形でサッカーを続けた。
一方で、それが思考や発想を形作っているのは確かで、サッカーやスポーツにそんなに詳しくない皆さんにも説明しながら、どうやって、フィルムを見て解析するか文字にしていけたらと思う。
第一章 ファンタジスタの技法 見えないものを見る
いきなり、サッカーのめんどくさい用語出して、誰が本を買ってくれるねん。
そのツッコミは想定内で、ファンタジスタとは何か?
普通の人の持っていない卓越した技術と視野、アイデアで、見ている観衆や一緒にプレーしている味方や敵をドキドキさせる者、信じられない結果を出す者。
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