たくさんの同じ境遇の親とこどもたち
不登校の小1ムスメの、次の居場所を探しにきた。
多様化学校の説明会にくるのは、実は2度目だ。
1度目は、入学直前の3月だった。
面談日・入学準備手前までいき、子のメンタルのコップが溜まりきっていなかったことで入学は実現しなかった。
前回より説明会の出席する家族が増えていた。今回は倍くらいの家族数だ。
ここにいる家庭は皆、理由も期間もさまざまだけど『不登校・行き渋り』を抱えていることに間違いない。
説明会には在校生の親御さんも参加していて、最後に出席者も交えた懇談会がある。
参加者のみなさんの事情を聞くと
「発達グレーで支援級だった。でも結局行けなくなって、いまはフリースクールに行っている」とか。
「中学生で完全不登校。子供は一緒にきてくれないけど、見に来てみた」とか。
どの家庭の親御さんも、顔がぎゅっとかたい。
その思いもどの思いも同じように経験してきているから、他の人の話を聞いているだけで泣けてくる。
在校生の親御さんも同じいばらの道をくぐり抜けて、必死の思いでここにたどり着いた方たち。
その顔はいま、みんな明るい。凛としている。
だってここに通うこどもたちは、みんな笑っているもの。
こどもの笑顔を取り戻した親御さんだから、だ。
実を言うと、わたしもシャンとしてた(笑)
もう在校生側ですか?みたいな顔してたと思う。
1度目とは違うステージに、わたしはきているようだ。
たどり着いたけど、やはりここも居場所にならずに来れなくなった子もいるという。
なによりもこどもの行きたいという気持ちが大事だ、という。
本当にそうだなと思う。
親が焦ってこどものためと思って転校させても、結局合わないかもしれない。
説明会と懇談会を経て、思う。
いま定員には、まだまだ空きがある。
これは実はラッキーなことなのだ、と思った。
不登校児に対応する学校を300校は作ると国は言っているが、実際にいまは40校にも満たない。わたしが住む東北地方は、特に少ないらしい。
他県にある公立の不登校対応校は、学費が無償化だから人気もあって抽選制で倍率も高いらしい。狭き門なのだ。
なので、ここには他県から家族で移住してきている家庭もいると聞いていた。
『小4のときに子供に「死にたい」と言われた。仕事を辞めて、家族でここに来て、元気に楽しんで学校に通えている。来てよかった。子供の笑顔が戻ってきて、今はとても幸せですよ』
震えた。
「死にたい」なんてこどもに言われたくない。
でもあの当時、息子は言わなかっただけで心では叫んでいたのではないだろうか。
言葉に出すのをためらっただけで、ママが悲しむと思って、言うのを我慢していただけなのかもしれない。
ムスメにはそんな思いをせずに、楽しい場所を探して欲しい。
楽しい場所で、悩んだり苦労したり我慢したり、たくさんの感情を経験すればいい。
自分で選んだ場所は、きっと頑張るに値する価値のある場所になるはずだ。
もし来てみて合わなかったら、また元に戻って、もう一度探せばいい。
落ち着いた夜🌙
ムスメと息子にいまのそれぞれの【BEST3】を聞いてみた。
息子
オルタナティブスクール【週1〜2行けている】
学びの多様化学校
公立の小学校【完全不登校】
ムスメ
学びの多様化学校
オルタナティブスクール(まだ1回も行けたこと無いけど)
公立の小学校【週1給食のみ、不登校】
では、ムスメよ。
次の段階として、1日体験をしてみよう。やってみよう!
多様化学校に興味が持てそうで、そして行けそうかどうか。
ママも当日、あなたの表情とか行動を見ておくよ。
「なんか行けそうな気がするんだけど、オルスクもいいとこあるし、頭いっぱいでよく考えられないんだよ〜〜」
小1で頭いっぱいになるくらい考えてて、偉いよ。
まとまらないよね。頭の中でカタチになるように、一緒に考えていこう。
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