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不登校要因のひとつ〈コロナ禍〉の影響

不登校の要因に〈コロナ禍〉が理由のひとつに挙げられています。
私は当事者になってみても、これがいまいちしっくりこなくて。
どういう意味か、よく分からなかった。

『風邪症状があったらまず、コロナか分からなくても休ませてください』的な生活に慣れてしまったから?
なんか休みやすくなったってこと?

それって、大きな要因の1つとしては弱くない?

そう思っていた。

NHKラジオの不登校回を聞いて、実際の学校の様子とを思い浮かべてみたところ、なんだかすこし分かった気がします。



1️⃣コロナ禍に幼児だった子供たち

息子が4才、ムスメが2才の春に新型コロナ(COVIT-19)が始まりました。医療関係者とはいえ、だからこそ、これは数年続くんだなと分かっていました。だから怖かった。

未知のものって怖いですよね。こどもも小さかったし、志村けんさんとか亡くなっちゃうし。大人は、こどもを守らなきゃって必死でしたね。
マスクをする意味が分からない嫌がる子供たちに、怖い形相で「マスクつけて!」と言っていました。

保育園や幼稚園では「食べてる時はしゃべっちゃダメだよ!」と黙食があたりまえになり、先生たちもクラスターを出さないように必死だった。

子供たちには、それが普通になって。(コロナになったら死んじゃうの?)
恐怖の心を抱えながら小学生になった。


2️⃣現在の小学校の様子

コロナ禍が終わって、マスクも付けなくてよくなり。

昔が普通だった大人のわたしたちは、日常が戻って良かったと思う。

対して、子供たちは今まで密かに抱えていたコロナへの恐怖心・抑圧から開放され。
いまようやく、エネルギーを放出し始めたのかもしれないですね。


不登校のムスメに付き添って小1のクラスを覗いたとき、衝撃的でした。

(うるさすぎる…。)

この35人の爆発した子供たちを、教師一人でみるなんてムリじゃね?
サポートさんもいるけど、繊細なムスメがこのクラスに入っていくことはイメージできませんでした。


幼稚園や小学校低学年でやるべきだったじゃれ合いのケンカを、いまは高学年がやっているのだそうです。


〈コロナ禍に育った子供たちには、あまりにも変化が急すぎた〉

繊細なムスメは幼稚園時代を難なくこなしていたけれど、実はコロナ禍だったからできたのかもしれません。みんなが【個】を求められていたから。


『数年の持て余したエネルギーを発散させている、パワー溢れる子供たち』
       ❌
『そのパワーと変化についていくのが難しい、繊細な子供たち』


コロナ禍明け、このバランスがあまりにも大きくかけ離れてしまった。

そして子供たちは、コロナ禍から放たれたのに、求められているものは増えているそう。(知らなかった…)

【チャイ着運動】チャイムが鳴る5分前に席に座っていること
【黙動】教室移動や掃除のときはしゃべらないこと

不登校になる前、そうだったの?と息子に聞いたところ、「そうだよー。トイレに行くのも大変だったー」

守れない子がいると、それを先生に伝える学級員や係まであるという。
その子も告げ口してるみたいで、かわいそう(泣)

完璧主義のような気持ち。
そこから外れてしまったらという、恐怖心。
守れなくて怒られたときの、自尊心の低下。


先生たちも暴発した子供たちをなんとかコントロールして、授業をしないといけないから大変なんだろうけど。

なんなんだ。
こりゃ、不登校ふえるよ。
〈不登校大量生産システム〉じゃんか。

低学年不登校が最近特に、増えているらしい。
うちのように、困っている家庭がたくさんたくさんあるんだ。

なんだか、負の循環ですね。


そろそろ出るかな?昨年度の不登校児の数が。

昨年、不登校30万人(R4年度分)のニュースを「あらあら大変」って他人事のように言っていた、わたし。

その数週間後には、そこに仲間入りした我が家。

当時30万人の枠に入っていなかった息子は、今回はしっかりカウントに入っている。次年度分には、さらにムスメもその数に入る。


多くのことが、時代に合わなくなっている。
ここいらでどっか、考え直さないとね。

傷つくこどもが増えないように…
わたしにできることは、いまの現状を綴ることなのかな。



人生は自分の不都合を楽しめたら勝ち

ゲッターズ飯田


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