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大人5人で、不登校ムスメのペースを尊重する会を発足した

今日はちょっと真剣に書いてみます。
参考になる方もいるかもしれません。事例のひとつです。


小1ムスメの「5者面談」

学校側:ムスメの担任・支援級の先生・スクールカウンセラー(SC)
家庭側:パパ・ママ


・面談の経緯

本来、夏休み中に行われるはずの面談は、普段の生活の様子を先生から教えてもらう機会ですよね。

うちは兄妹ともに完全不登校のため、特に必要ないかなと思っていました。

ただ、夏休み中にムスメの発達検査の結果が出るので、今後の相談も兼ねてムスメだけの面談をする予定にしていたのです。


・支援級移行への相談

ムスメの結果:知能低め境界域・ADHD傾向

上記の結果を受けて、少人数のクラスを希望する私としては当初[支援級(知的級)]でした。

ただ、クラスを変えたとてムスメ本人が学校に行くことに意味を見いだせていない状態。
その状態で大人たちが勝手にクラスを支援級に変えても(本人は行かないだろうな)というのが私の最終的見解でした。

まずそれをお伝えしたうえで、先生方の見解をお聞きしました。

1️⃣スクールカウンセラー(SC)
「検査の結果よりも、本来のムスメちゃんの知能はそこまで低くないと思います。いま、ゆっくりと学校内に知っている大人を増やしている状態です。校長先生や教頭、保健室にも今日は一人で行って養護の先生と計測をすることもできました。この調子で、まずは大人との関わりを増やしていくのが大事だと思ってます。」

2️⃣支援級の先生
「テストの結果だけみると、支援を必要とするレベルではないと思いました。頑張れば、普通級でいける数値です。授業を受けた状態を見ることができていないので、正確な判断はできませんが。ADHDに関しても、診断ではなく傾向なので、おそらく教育委員会にかけても支援級は通らないと思います。」

率直に述べていただいて、大変にありがたい気持ちでした。


・これからのムスメの課題

・SCの先生は、ムスメにとって学校内で唯一安心できる存在です。
・ママはメンタル的に、付き添い登校はできません。

この2点からこれから心配なことは、年度替わりの際の先生方の配置換えです。
信頼しているSCの先生も例外なく、市の教育者は勤務先が変わります。
これは先生方にも避けられない、しかたがないことです。

SCの先生が次期の配置換えでいなくなってしまった場合、ムスメの学校への繋がりが途絶えます。間違いなく。

いつかムスメ自身が授業を受けたいと思える日がきたときに、クラスへと入ることができるよう、細ーくでも学校との繋がりは持っておきたい。

一切学校に行くことができなくなった息子をみていて、残せる可能性はできるだけ多く残す。その必要性を、感じています。

なので1年をかけ、SCの先生以外にもムスメ自身が安心だと思える先生を増やす。これをムスメの一番の『目標』としました。

ムスメは慎重さんなので、自分で納得できるまでの時間が他の子より必要なのです。大人が思っている以上に。

加えて、母子分離不安も抱えての入学でした。

もう。ただひたすらに、彼女のペースに付き合おう。
そんな団結心のような雰囲気が、5者面談のみんなの中に流れていました(笑)


・不登校対応のクラスの要望

【学校でそもそも授業を受けたことが一度もない】というめちゃくちゃ稀な経緯を持つ、われらがムスメちゃん。

うちの小学校には『行きしぶり・不登校児に対応するクラス』がまだありません。
疲れたら自由に休めたり、自分のペースで通える少人数のクラスがあれば、ムスメはもちろん息子にもそのクラスを勧めたいくらいです。


一番は息子のためでしたが、小学校入学前に結局ムスメも見ることとなった【学びの多様化学校(不登校特例校)】

ここは自分のペースで学べるし、疲れたら休める。椅子に座り続けるのが難しかったら、クッションで寝ながらでも、段ボールハウスに入りながら先生の話を聞いていてもいいんです。

繊細なムスメには、ぴったりな環境だなと思いました。
(お兄ちゃんが転校を嫌がったので、実現はしませんでしたが)


でもいま、無いものはしょーがない。教員不足なのも承知しています。

強い要望ではありませんが「次の編成でそういったクラスができれば、そこに入れたいです」そのようなニュアンスでお伝えしてきました。

場の雰囲気がよかったので、加えて
「フリースクールのように第三の場所が増えてきている世の中は、ありがたいことです。ただ、いちばん大変なのはそこに連れて行くことなんです。当事者になってみて、初めて分かりました。」

担任と支援の先生はハッした顔で『教えていただいて、ありがとうございます』と言ってくださいました。


そろそろエネルギー溜まったかな?
ここなら行くって良いそうかな?
どうやって声をかけたら行ってくれるかな?

そういった簡単に思えるような、当然な親の仕事のようなものが、一番大変なんです。

親だって、わからないんです。
でも、親しか対応ができない部分でもあるんです。

だからせめて、理解だけでもしておいて欲しい。そう思います。


ムスメの『あたりまえ』の概念

ムスメはお兄ちゃんの不登校のおかげで、
【学校に行くことがあたりまえ】という概念が『あたりまえ』ではないことを、小1ながらに知ってしまいました。

知ってしまったけど、知ったことでココロを守るワザを身につけることができたので、結果的に良かったと思っています。


学校の中で、稀有でユニークな存在のムスメちゃん。

同じクラスの子はレアキャラを見るように、みつけると話したくてウズウズしてくれているそうです。
ただ、極端にそういうのが苦手なムスメちゃんは、避けるように逃げて隠れているそうです(笑)


不登校だけど。
笑って、生きてくれています。

その顔を見て、わたしたちは温かくうれしい気持ちになります。


これから時間をかけて、ムスメのペースで『自分の中のあたりまえ』を見つけて、新しい時代を生きてほしいなと思うのです。




心が疲れた時は、好きな音楽と、好きな匂いと、美味しいものを食べて、散歩をして、沢山寝る。
これで多くの疲れは減るもの。

ゲッターズ飯田


◎ママが付き添い登校が無理な理由

(豆腐メンタルなママは、子を守るために自分も守るのだ)

◎ムスメがクラスメイトから逃げ回る日々


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晴れパン / 多様な学びを願う×不登校兄妹のママ
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