どんなことを大切にして子を育ててきたのか?という質問に、立ち往生している。
息子のオルタナティブスクール入会のための、願書を書いている。
・『どんなことを大切にしてお子さんを育ててきましたか?』(子育て方針)
・『お子さんにどんな人生を歩んで欲しいですか?』
わたしはこの2つの問に、何も書けないで固まっている。
いやがおうにも、不登校前の記憶を思い起こさないといけなくなる。
(わたしは何を考えて、何を子に想って、育てていたんだろう。)
問いへの答えをみつけるために、いま、noteを綴っている。
友人でもある元会社の先輩と話していて『子はかすがいだね〜』と言われ、ふとどういう意味だろうと思って調べてみる。
(ああ…。確かに、つなげてもらったな)
不登校になった息子が、いなかったら。うちは遅かれ早かれ、崩壊していたと思う。
そのくらい我が家の『不登校』というアクシデントは、家族をつなぎとめるために重要な出来事だった。
本当に、そう思う。
子どもたちが、学校に行かない生活になって。
学校に行かない分
『いろんな経験をしてもらいたい』
そんな思いで、いろいろな子どもイベントを探すようになった。
何で見つけたんだろう?新聞かな?全国で開催されているイベントらしい。
売り手もこども。買い手もこども。
ぎりぎり買い手の予約枠に申し込みができた。
当日。会場にはこどもしか入れず。お兄ちゃんにすがりつきながら、ムスメは泣きそうな顔でついていく。
1周してそのまま何も買わずに出てきた、小1ムスメちゃん。
『売る人が、みんなこどもで怖かったの…(泣)』
「そうかもなって思ってたから、出口で待ってたよ。大丈夫だよ。頑張ったね」と出迎えた。
ママと一緒にその後は、お兄ちゃんの動向を観察・実況した。
小3息子は45分間、10週以上ぐるぐる周り歩いて、吟味して、閉店セールにも手を出していた。
息子が、子どもの店員に自分から話しかけている。
(これ欲しいんですけど、いくらですか?)
みたいな。
口を見る限り、丁寧なやり取りをしているように見える。
ああ。学校に行っていないけど、社会性がちゃんと育っているな…と感心?いや、安心する。
自分から話しかけてるわ。すごいな〜。成長してるなあ。
好きなカブトムシやクワガタのおもちゃ、ポケカ、車が変形するロボットを買って大満足。
『めっちゃ楽しかったーーー!これもお得だった!中古だって全然いいー。トランスフォーマーのおもちゃを200円で買えるってすごいでしょ!?』
爆買いして、大興奮だった。
『また絶対キッズフリマくるからね!チェックしといてよ!』
家に帰っても、翌日になっても、思い出してはフリマの話をしている。
こういうところにくると、最近いつも思う。
周りのこどもと、ウチの子と、何も変わらないじゃないか。
息子もムスメも学校に行っていない、だけどそんなこと誰も知らない。
《普通》って何よ?《あたりまえ》って何よ?
同じ普通のこどもじゃないか!?と。
なによりも。
こどもが満足した一日を、楽しかったー!と聞くことが嬉しい。
楽しく生きていてくれる。
いままでのことは、振り返らない。
これから大切にすることは[子の笑顔]これ一択だ。すでにこれは、こども二人の名前に込めている。
・明るく、笑顔で生きて欲しい。
そして不登校になって、削りに削って最後に残したもの。
・困っていたら誰かに助けてもらって、そして困っている人がいたら助けてあげる。=[社会的自立]
そうだ。この2つだ。
願書に書く答えが、見つかった。