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はたして夢とは持つべきものか?

こどもの頃「夢はなんですか?」の質問に、なんと書いていましたか?

わたしは、幼稚園のアルバムに〈じぶんのゆめ:幼稚園の先生〉って書いてあった。
お花屋さんだったかな?ケーキ屋さんだったかな?
だって当時、それしか知らなかったもの。


本当に夢って、持たなくちゃいけないものだろうか?


現実は結局、全く関係ない職種についたし。
進路について考えたのだって、これだ!って思って決めたわけじゃない。

当時まわりの同級生も、そんな感じ。
何の仕事になりたいとか無くて、とりあえず普通科の高校に来てみた、だけだ。

高校の本棚にあった〈職種〉の本から、なんとなくその時の自分の条件にあったものを選んで次の進路を決めた。

家は当時、ちょっと困窮していたため学費のなるべくかからないところ。
どうせなら手に職がつくように、資格が取れるところがいいか。
母が「看護師になりたかった」と聞いたことがあるようなないような‥。
弟も病気をしたこともあり、なんとなく医療の道へとすすんだのだ。


わたしの人生は、ここから楽しいと思えるようになった。

仕事を始めて、人と関わることを楽しいと思えた。
稼いだ給料で友達と飲みにいき、遊ぶ楽しさを知った。
資格の中をさらに深めて、新しい知識を得る達成感を知った。
新しい挑戦をしたことで、自分の中に得意なことがあったんだと気がついた。


夢ってそこから始まってもよくないか?



子が不登校になって、支援側からよく言われることは
「興味が持てることがみつかるといいですね」
たしかにそうだし、日々われわれ親も目を皿のようにして子供たちの良いところ探しをしている。

興味があれば、そこに向かう気持ちが夢になる。
社会が広がって、知識をさらにつけていくことで、世界がひろがっていく。

ただね。
大人になってから、夢をみることだって十分できる。

子供のうちに夢が持てなくたって、ぜんぜんだ。
ぜんぜん人生、これからだ。


小2で不登校になった息子の夢は〈けいさつかんになりたい〉だった。
不登校になったあと、七夕の短冊に書いた願いは〈長生きしたい〉だ。

なんで?(笑)

きっとその一文には、彼の中の隠された気持ちがあるんだろう。

勉強してないから、警察官になれないと思ったのかもしれない。
警察官も、ただ単に求められたから書いただけなのかもしれない。


いいんだよ。今のうちに夢なんて決めなくたって。

いまは、高校・大学行って、大企業に就職したって簡単に潰れてしまう時代だ。
コロナでパンデミックになって、震災が起こったりしたら、簡単に仕事がなくなってしまう。


大事なことは、その変化に対応すること。

行動に移すチカラを、持っていること。


もうあなたたちは持っているよ。


止まったんじゃない。
新しい挑戦を始めたんだよ。

違う場所を求めているのか、元の場所に戻ろうとしているのか。
どちらも正解で、間違いじゃない。

それはいま、孤独な戦いだろうと思う。
ただ、世界は広い。
他にも同じような思いで戦っている人がいる。

忘れないで欲しい。

夢はいったん置いておいて、まずはただ目の前を生きていていればいいんだと思う。

そんな気がするんだよ。



「楽」と「楽しい」は、全く違う

ゲッターズ飯田

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晴れパン / 多様な学びを願う×不登校兄妹のママ
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