なんでそう思ってるのか、相手に聞けばいいんだと知った
不登校になって、こどもたちは他者との関わりが極端に減った。
どこのご家庭も【社会性】について、非常に不安になる部分なのではないでしょうか?
うちはまだ小学生兄妹なので、よくケンカをします。
「足がぶつかった!あやまって!!」
「お兄ちゃんにリモコン取られた〜😭ママに言うから!」
これは正直、時間が経てば収まります。
仲直りをしなくても、なんとかなるわけです。
しかし、相手が友達の場合はこうはいきません。
先日、息子の友達のユニコーン(仮称)がきたとき。
ムスメと息子と3人で、シャベルやらじょうろを持って『公園行ってくる!』と出ていきました。
先に笑いながら、走って帰ってきたうちの兄妹。
後ろから『ふざけんじゃねーよ!!』と言いながら、ユニコーンが歩いてくる。
庭先でイライラと声を荒げながら、ユニコーンが行ったりきたりしている。
なんか怒ってるよ?何があったの?
「わかんない」
「砂投げてきたんだよ。わたし悪くないよ。」
こどものケンカも、いい経験だ。
『このあとも楽しく遊ぶためにはどうしたらいいのかな?考えてみて?』
なるべく間に入らずに、見守りたい。
圧倒的にそういった経験をする場が減っている、不登校兄妹だからこそ。
しばらく様子を見ていたけど、どちらも一向に動かないし。
ユニコーンのイライラも増すばかり。
どれ(重いおしりが持ち上がる)
『兄妹たちよ。ママは状況を見ていないから、どっちが悪いとか良いとか判断はできないよ。でも、ユニコーンは怒っているよね?なんでなのかわからないなら、聞いてみたらいいんじゃないのかな?』
『ユニコーンよ。おばちゃんは何があったのかは見てないから、分からないんだわ。何がイライラしたの?』
「行くときも俺が荷物持ったのに、最後も待たされたことだよ!!」
『そうか〜それは嫌だったね。嫌な気持ちはいま10段階でどのくらい?』
「5くらい!いや!いまもう10になったわ!」
『そうか〜。けっこうイライラなんだね。でさユニコーンがイライラする前に、何か嫌なことがムスメちゃんにもあったみたいなんだけど?なんかあったか分かる?』
「砂かけたけど、わざとかけたわけじゃない!」
でも、かかったもん!!と悲鳴のように室内から語るムスメ。
『息子くんとやり合ってるときに、ムスメちゃんにかかったんだね。どっちが先に投げたの?』
ユニコーンが泥団子を投げ始めたのが、ことの発端らしい。
『それはさ、どっちが謝ればいい?泥を投げたほう?荷物を持たせたほう?どっちかだけ謝ればいい話なのかな?』
「両方」と息子がつぶやく。
『そうだね。それがお互い気持ちがいいかもね。ママはね、謝る時は最初に謝る人のほうがかっこいいと思ってる。まじで。大人の世界でもそのほうがスマートな…』
ごめんな!!ごめんね!
若干、ユニコーンの勝ちだな(笑)
『ふたりとも偉いじゃん!何が嫌なのか分かったら、悪いと思ってるところを謝ることができるもん。はい、終わり〜』
ムスメちゃんはわるくないもん!!😢
終わったのに、まだ言っている…。
一人置いてきぼりを食らっているムスメは、意固地なのです(笑)
『分かってるよ〜。まだムスメちゃんは、イライラの勉強中だもんね〜。』
その後は、安定の家の中で鬼ごっこが始まりました。
最後は楽しく過ごして、1日が終わりました。
翌日から、兄妹げんかをするたび。
息子は、妹に聞くようになりました。
『何が嫌なの?なんで怒ってるの!?』
人として、一歩前進したね。
そう感じた、ひとときでした。
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