優しさの裏側。
どっと重くなった体を椅子に預け、
メイクさんに、「あそこがヒリヒリして痛いです」って言ったら、
心配そうに話を聞いてくれた。
それだけでも少し気持ちが楽になった気がする。
ふと机の上に置いてある台本が目に入った。
この後、まだコンテンツ2つと絡みのシーンが2つ。
合計で4シーンも残ってることに気づいて、思わず天を仰いだ。
その時点でもう陽が落ちていた気がする。
でも、香盤表では23時までスケジュールがびっしり。
全部終わる気がしなくて、不安がぐるぐるしてきて、
気づいたら涙がボロボロ出てきた。
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