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再び、休職。そして日常。

嫌な夢を見たり、ストマからの「ふぅー」という音で起きたり、目覚ましの音に起こされなかったりして、朝を迎えている。
うつ症状増悪と診断され休職中の私。
こうやって朝体を起こし、3食ご飯を食べ、入浴して掃除して時間と共に生活しているのは、家族(夫)がいるからだなあと感謝している。
休職した翌日はほっとしていたが、今は社会との距離を感じ呆然としている。
ただ。
ただ、呆然としているだけで、焦りや不安の沼に沈んでいる感覚はない。
ああ、こんなにまた距離ができてしまったなあ、と遠くの対岸を眺めている感じ。

季節を感じている。
先日美容室に出かけたら、いつも立ち寄るTHE CITY BAKERYでパンプキンパイが始まっていた。毎年楽しみにしているやつ。スパイスがしっかり効いて、甘すぎず、しっとりとしたじんわりと美味しいやつ。秋が深まっているのをお店のメニューから感じる。
今、冷蔵庫にはバッカスが冷やされているし、私の今日の装いはベロアのカットソーだ。新しいハンドクリームが欲しくなり、濃いめのリップも欲しくなる。お歳暮のことや帰省のスケジュールも頭をよぎる。
季節は確実に巡っている。

先日、サカナクション 山口一郎さんのドキュメンタリー番組を見た。過去にも特集されていたうつ病のこと。その後について。
おんなじだ。
画面の中の、この超有名な、才能のあるアーティストは、わたしとおんなじだ。
そう思った。
前回見た時よりも、山口さんの周囲の人の理解と協力が感じられたのは、私の症状が落ち着いたからだろうか。少し、前回の観賞時より安心して番組を見おえた。

で、また別の日。フジコ・ヘミングのドキュメンタリー映画を見た。映画『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』。なんとなく映画を見たい気分で、空いている時間、たまたま上映されている映画の一つがこれだった。フジコ・ヘミングといえば「ラ・カンパネラ」。ちゃんと聴いたことのなかった私は、そのまろやかでロマンチックなピアノに引き込まれた。自分を語る時「人間嫌いだ」というフジコ・ヘミング。なのに、人生で大事なことは?と聞かれ「愛」と答えたり、「窓の外を行き交う人を眺めて、一人ひとりにの幸せを願わずにはいられない」(正確なセリフではないかもしれない。うろ覚え)と言ってみたり。
好感を抱いた。
鑑賞後からずっとフジコ・ヘミングを聴いている。
反田恭平や辻井伸行も聴いている。
で、またフジコに戻ってくる。

散歩しながら、スーパーに向かう途中、電車の中、朝食を作る時、掃除をしながら。クラシックってこんなだった?と驚いている。生活の見え方がちょっと変わる。変わるように感じる。大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、そう思う。

週末は美味しいアメリカーノとサンドウィッチを食べた。乾物も売っているお店だったので、美味しそうな切り干し大根を買った。

前来た時より、どんどんお客さんが来ていた印象。
美味しい、心地よいお店はこうやって繁盛していくんだよなあとしみじみ。

そのほか、最近の色々。

酔った帰りに食べたマックのソフトクリーム。美味しい。
調子に乗ってつい食べてしまうが、習慣化しないように気をつけたい。
季節を感じる美味しいもの。秋刀魚。
もちろん、美味しい。
ハロウインクッキー。どれから食べようか。迷う。
爪のアーモンドを指で剥がして食べようっと。ふふふ。
生協でつい買ったかもめの玉子。ミニサイズがちょうど良い。
このタイトルどうなの?て思ったけど、本当に恋をしていたフジコさん。

フジコさんの指は太くてころんとしている。その指が鍵盤の上をコロコロと動いているのを見ているのも楽しかった。フジコさんの「ラ・カンパネラ」、辻井さんの「ラ・カンパネラ」、反田さんの「ラ・カンパネラ」それぞれの味わい。違いがはっきりとわかる。それが楽しくて繰り返し聴く。それぞれの曲を楽しむ。
そしてまたフジコさんの「ラ・カンパネラ」に戻る。

今日は体がだるい。気を抜くとすぐソファに横になりたくなる。
でも、そのあと気分が落ち込むことも想像がつくので、スタバに来てこれを書いている。取り留めのない文章。今日の私。
少し本を読んで、お散歩したらランチを食べに家に帰ろう。
運動をして汗をかこう。
フジコ・ヘミングを聴きながら、掃除をしてやることリストを作ろう。

クラシック・コンサートにいつか行ってみたい。

休職して一週間。私はそんなことを思った。
なんだか暢気。そして意外と元気。呆れらそうだけど、事実だから仕方ない。
今は次に進むために、エネルギーを貯めている。




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