マリオvsパックマンvsソニック
この中で仲間外れは誰?
マリオとパックマンはナチュラルな流れで認知されたブランドアイコン。
しかしソニックは違う。
完全に作為がある。
ソニックはマリオの対立軸として創造された、商業的なキャラだ。
個性そのものに作為を感じるし、必然を感じない。
これはドラクエとFF、ストⅡと餓狼伝説の関係にそっくりだ。
競合によるカウンター、一方のアンチをシンパに取り込むというヤツ。
こんなもんに引っかかるならそこまで。
不純な動機が透けて視えるなら、そこに軸は無い。
ドンキーコングの初期マリオは当時のドット制限の中で
ギリギリのキャラ付けをして作り上げられたキャラクターだ。
必要最小限から生まれた黄金律の様な人型アイコンだ。
またパックマンはドットイートのゲームルールに対応して出来ている。
食べる、消える、ニュアンスの塊であって、本能に訴えるアイコンだ。
それに対し、ソニックはゲームルールとすら乖離している。
キャラが先行し、しっくりこない者同士が無理やり結合している。
全てが複雑化していて噛み合ってないしてない。
世界観、ハリネズミのノロノロとした動きと逆の設定、
針というよりアルマジロ的なアクション、どっかで観た敵キャラ。
マリオの赤、パックマンの黄色を意識したイメージカラーのブルー。
会議で知恵を絞ってつなぎ合わせたバラバラな印象がある。
ゲームにしろブランディングにしろ、無理にやるべきじゃない気がする。
対立軸を意識する戦略は、叩き台ありきの思考だ。
マリオが居なければソニックは生まれない事になる。
マインドがこれではパイオニアにはなれない。
個人的にはセガアンチではないけれど、なんかしっくりこない。
自然体で無いなら降りてこない。
大型筐体を中心にやってきた企業が性急に生み出した感じ。
嫌いじゃないけど無理がある。
おしまい