父の日にお墓参り
月命日の前日が父の日になり、いつもの様に、お墓参りに行ってきました。
生みの母とは、今や同居していますが、小学校2年生の時から一緒に暮らして育ててくれたのは祖父母なので、お墓参りに行くと複数の親に会えるような心持ちなります。
父は不器用な人で、愛情表現も下手っぴで、お酒が入らないと無口でした。そのくせ酔うと
「宝くじが当たったら
お前たちの住宅ローン
返してやるからな」
なんて言っちゃって、気持ちは嬉しかったけどさ、何年経っても当たらなかったよね笑 そんな確率の低い笑
商売で、車を使って出前をしていたけど、わりと早くに免許証を返納したのは、祖母の介護があったからだと思うのです。
もしも事故を起こしたら、家族みんなが困るから。。きっと、そう思ったんだと思います。出前は歩いていけるお得意さんだけになりました。
それからは、お彼岸が近づいた時だけ私に電話をしてきて
「休みの日に、
車で墓に行ってくれな」
と頼んでくる様になりました。
商売をおしまいにして、お店だった建物は暮らすだけのものになり、何年も老老介護を続けて、祖母を看取ってくれました。
長生きした祖母から
「いつまでも生きてて、
ごめんなさい」
と、土下座をされたと…父から聞いたことがありました。切ない思い出です。
肺がんになってしまった父を、ここで看取りたかったのは、コロナ禍だったことと、私がリモートワークになった事でした。息子も助けてくれる。今ならできる。優柔不断な私の大きな決断になりました。
それを決めてから、私が病院に通って、痰の吸引や胃ろうの管理やオムツ交換や、いろいろな手順を、病棟の看護師さんから教えていただきました。
その時に
「無理をしないでくださいね。
もう、できないと感じたら
いつでも入院に
切り替えられますからね」
と、優しく声をかけてくださった看護師さんがいました。本当にありがたかった。自分でできるだけで大丈夫。他の誰かを頼っていい。それも学ばせていただきました。
父は、脳梗塞になってから認知症が強くなり施設に入っていたので、自宅に帰って来たことを分かっていたのかどうか定かではありません。老朽化で建て替えをした後だったので、なおさらです。でも、古女房と娘とたった2人しかいない孫と、ひとつ屋根の下で過ごすことができて穏やかな日々だったと思います。
準備の方に長くかかって、父がここで過ごせたのは短期間になってしまいましたが、私にとっては宝物のような貴重な経験でした。
父にも似て、不器用で心配性な私ですが、noteの世界で自分語りや、頭や心の中にしかない話をアウトプットして、多くの素敵なクリエイターさん方の記事を拝見して、お互いがホッとできるコーヒータイムみたいになったらいいなと思っています。
これからも、よろしくお願いします。