「天から」

 あまりの寒さに鼻を啜った。

 原因は昨日の夜だ。昨日は午前と午後を通して雨が降っていて、さらには日を跨ぐ少し前に雪へと変わった。

 おそらくその影響が残っているせいか、辺りは雪で白く染められていた。

 外に出て、家の近くを歩くと近所の川が増水していた。おそらく昨日の雨の影響だろう。

 それと雪のせいか、自転車を降りて歩く人達が見受けられた。

 すると突然、視界が反転した。次に後頭部に、凄まじい衝撃が走った。

「いってぇ」
 転んだ。それと同時に視界が暗くなっていくのを感じる。

 雨と雪。これらは恵にもなれば、災害にもなる。

 それを強く痛感した。

 周囲からの笑い声を聞きながら。

 

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