映画を観た「梅切らぬバカ」
2回目の鑑賞。
塚地武雅さんの演技が上手い。
塚地さんは「間宮兄弟」や「ハンサムスーツ」などの映画作品にもでておられるが、いつもとっても良い味を出される。以降、私の中では、塚っちゃんが出てるから大丈夫、みたいな安心感を持って彼の出演作を観ることができる。
さて、この作品は自閉症の50歳になる息子とその母親との生活を中心に周囲の人々との日常が描かれている。
後から理由は判明するが、越してきて間もないお隣のお家に、自閉症の塚地さんが勝手に入ってお隣さんからこっぴどく叱られるシーンがある。塚地さんの母親は平謝りで、塚地さんはわかっているのかどうか、という感じ。
ただ彼にしてみれば理由があって行ったことだから相手からなぜ大きな声をだされているのか、理不尽極まりない状況なのかもしれない。
母親役は加賀まりこさんだ。
加賀さんはいつも毅然として息子を護り、寄り添い、日常を過ごしている。塚地さんとお二人はとても自然体だった。
現実に置き換えてみると難しい問題ではあると思う。しかし、障害があろうが無かろうが、性格的な相性とかそういうのは関係者それぞれにあるのではないかな。
一括りに考えられる話ではない。
この作品では愛すべき人物が主人公だった。
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