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不意打ちのハッピー

今朝、出勤しようと玄関を出たら家の前に高齢の女性がいた。
実際は居たのではなくて歩いてらしたのだけど、余りにスピードが遅くて私にはその瞬間、立ち止まっているように見えたのだ。

私はうちの前で立ち止まっているおばあさんに対し一瞬怪訝な表情をしたと思う。するとそのおばあさんが「おはようございます」と先にご挨拶してくださった。私は怪訝な表情を声に残したまま「おはようございます」と返した気がする。
そこで初めてあぁ、この方は近所にお住まいで散歩をしてらしたのね、と気づいた。
なんかごめん、不審そうな顔しちゃったよ、と心の中で思った。

門を出ると6時台でも日差しは強く、アスファルトがギラギラしている。急に、このスピードで歩くのかと思ったらおばあさんのことが心配になって「暑いから気をつけてお散歩してくださいね」と声をかけてしまった。
おばあさんは少し驚いた顔をしてそれから笑顔になって「ありがとう」と返してくださった。

ご近所さんのはずなのに、今まで全然お会いしたことがない方だった。お互い初めてなのになんかふわ~っとやわらかい空気が流れた。

おばあさんのにっこりになんだか嬉しくてニヤっと笑う私の背中におばあさんが「いってらっしゃい」と声をかけてくださった。私は振り返り、大きく手を振って「行ってきます!」と返した。角を曲がってから、あら、見知らぬ年長者の方に馴れ馴れしかったかな?と少し反省。
でも人との関りって温かい。
私の父と母にも、こんな柔らかい空気が流れるといいな、と願う。いや、見知らぬ人に邪険にだけはされませんように💫


#願い

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