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第1回:新たな挑戦へ:日本人学校との出会いとその始まり

はじめに

私は公立学校の教員として、学級担任業務や校務分掌業務、さらには部活動指導など、多岐にわたる役割を担いながら、これまで教育の現場で精力的に働いてきました。結婚もし、家庭も仕事も充実している中で、第1子が生まれるタイミングで郡部への異動となり、そこでの新たな挑戦が始まりました。

郡部での勤務は、それまでの大規模校とは異なるもので、小さな学校で複式学級の指導にも携わることとなりました。少人数の子供たちと深く関わり、一人ひとりの成長を丁寧に見守る喜びは大きかったです。同時に、地域に根ざした教育研究にも積極的に取り組むミドルリーダーとしての役割も任され、地域の教育向上に一役買えたことは大変意義深いものでした。

私はもともと研究が好きで、郡部での勤務を通じてますますその探求心が刺激されました。この経験から、将来的には教育委員会でより広い視野から教育に携わりたいという思いも湧いてきたのです。しかし、数年後、大規模校への異動が決まり、再び学級担任としての業務に専念することになりました。

新しい挑戦への目覚め

大規模校では、多くの生徒たちとの関わり合いがあり、これまで培ってきた指導力を活かしながら、忙しい日々を送っていました。しかし、そんな日々の中で、ふと「次にやりたいことは何だろう?」と自問する瞬間がありました。その時に私の中で一つの興味が芽生えたのが「日本人学校」への関心でした。

子供たちが小学校に入学したタイミングも重なり、家庭でもその話題が出ることが多くなりました。妻も私の考えに共感し、海外での経験を通じて家族全体が成長できるという期待が膨らんできました。こうして、私たちは日本人学校への挑戦に向けて本格的に準備を進めることにしました。

日本人学校とは?

ここで簡単に、日本人学校について説明します。日本人学校とは、海外に住む日本人の子供たちに、日本国内と同じような教育を提供するための学校です。現地の教育システムと合わせて、日本の教育カリキュラムを展開し、子供たちが日本へ帰国後にスムーズに学校生活に復帰できるようサポートしています。

👇認定した在外教育施設
https://www.mext.go.jp/content/20240515-mxt_kyokoku-000026120.pdf

文科省HPより

この日本人学校への興味が高まるにつれ、私は具体的な準備を始めることにしました。まず、学校の管理職に相談し、理解とサポートを得るために面談練習や書類作成に取り組みました。同時に、学級担任業務をこなしながら、家族の生活も考慮に入れた計画を立てました。

面談への道

市の教育委員会との面談、都道府県の教育委員会との面談を経て、最終的には文部科学省の面談に進むことができました。このプロセスは緊張の連続でしたが、持ち前の研究熱心さと経験を活かし、自信を持って臨むことができました。結果として、わずか1回の挑戦で、日本人学校への派遣を勝ち取ることができたのです。

家族との喜びと課題

派遣が決まった瞬間、私以上に喜んでくれたのは妻でした。海外での生活に対する期待と不安を抱きつつも、家族として新しい冒険に踏み出す決意が固まりました。しかし、次に直面したのは、子供たちにいつどのようにこのニュースを伝えるかという課題でした。小さな彼らにとっても大きな変化であるため、慎重に考えなければならないと感じています。

つづく...

◇🔶◇🔶この記事を書いた人◇🔶◇🔶

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