第3回:面談を通じて見えた教育の未来と挑戦
一歩一歩前進:日本人学校派遣面談のリアル
6月初旬、いよいよ都道府県教育委員会の面談が始まりました。この面談は、日本人学校派遣教員として選ばれるための重要なステップです。面接会場は都道府県庁の会議室。控室に入ると、自分一人しかいない静かな空間が広がっていました。この孤独な静けさが、これから始まる面談の重みを一層感じさせます。
義務教育課の方に案内され、13時に控室から他階の面接室へ移動。面接室のドアの前には椅子が用意されており、そこで待機するように指示されました。緊張が高まる中、面接官がドアを開け、「どうぞ」と一言。そこから面談の20分間が始まります。
◇🔶◇🔶この記事を書いた人◇🔶◇🔶
◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶◇🔶
挑戦の瞬間:面談を通して見えた未来
面接室に入ると、中央には長机が2つ並び、面接官が2名座っていました。私の前には1つの椅子が用意され、隣の椅子にカバンを置くよう指示されました。
最初に求められたのは名前と学校名の確認。そして、いよいよ質問がスタートしました。面談内容は非常に実務的で、調査票に書かれている情報に基づき、細かい部分を掘り下げられました。例えば「勤務期間は最大2年間延長されることを知っていますか?」や「家族の理解は得られていますか?」など、日常生活や職務に対する実際的な質問が飛んできます。
さらに「外国語、特に英語について何か学んでいますか?」や「中学校・小学校両方の免許を持っていますね?」といった、教員としてのスキルに関する質問もありました。
一番印象に残ったのは「グローバルな教師とは何か?」という質問でした。これについて答える際、私は自分の経験や思いを整理しながら、自分が目指す教育の姿について語りました。
面談で問われた20分間のポイント
志望理由
家族の理解
海外情勢の不安
外国語スキル
子どもたちの体調と仕事のバランス
管理職としての志
グローバルな教師の意味
ミドルリーダーとしての心掛け
日本人学校に通わせる保護者の願い
いじめに対する考え
新学習指導要領とカリキュラム・マネジメント
組織的・協働的な職務運営
中学校と小学校の違い
健康状態
家族同伴での勤務の可能性
ベテラン教師への対応
研究主任や道徳主任としての心掛け
管理職との連携
賞罰についての理解
子どもたちとの接し方
面談は予想通り、非常に多岐にわたる質問がされました。特に、志望理由や家族との関係、学校でのミドルリーダーとしての役割について深掘りされることが多かったです。これに対して私は、これまでの経験や自分自身の教育観を丁寧に伝えるように心がけました。
面談を終えて
面談は予定通り、きっちり20分で終了しました。控室に戻り、すぐに面接官の質問を振り返りましたが、やはり準備が鍵だったと感じました。面談前に管理職との練習や自己分析をしっかり行ったことで、落ち着いて対応できたのだと思います。
今回の面談を通じて、私自身の教育観や将来のキャリアビジョンをさらに深めることができました。日本人学校派遣教員としての道は、まだまだ続きますが、今回の面談を一つのステップとし、これからも一歩一歩前進していきたいと思います。
面談を受ける準備として
最後に、これから面談を受ける方々へのアドバイスとして、面談準備は決して怠らないことです。調査票を作成する際に、自分自身の過去の経験をよく振り返り、しっかりと自己分析をしておくことが大切です。また、管理職や先輩教員との模擬面談も、実際の面談に向けた心構えを作る上で非常に有効です。
☆★☆★あわせて読んでいただきたい記事☆★☆★
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?