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「二十四節気・芒種」

~二十四節氣・夏 <仲夏>~
【「芒種」(ぼうしゅ)太陽視黄経 75度】
6月5日~6月20日の頃

「芒」(のぎ)とは、稲や麦などの
イネ科の植物の穂先に
ある針のような突起をいいます。

前の節氣「小満の頃」に、
黄金色に色づいた麦は、
「芒種の頃」収穫の時を迎えます。

そして、田植えを始める目安の頃。
(現代では、品種によっては
芒種の頃には田植えが
終わっている地域もあるようです)

梅雨に入り、梅の実が黄色に熟すのもこの頃です。

「暦便覧」より
芒(のぎ)ある穀物、稼種(かしゅ)する時也

 
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~七十二候~第二十五候<芒種・初侯>
【蟷螂生(かまきりしょうず)】
新暦6月6日~10日頃

 第二十六候<芒種・次候>
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
新暦6月11日~15頃

 第二十七候<芒種・末候>
梅子黄(うめのみきばむ)
新暦6月16日~21日頃


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 「芒種」(ぼうしゅ)と聞いて、
その意味をイメージできる方は、
少ないかと思います。
(私は、そうでした)

 「芒」とは、稲や麦などのイネ科の
植物の穂先にある針のような突起をいいます。
「芒種」の頃は
秋まきの麦を刈り取る時期
稲の田植えの時期
「芒」のある作物にとって
重要な時期なのです。

 二十四節氣は、
季節の訪れを告げる暦、
農作業の目安となる暦です。

 農業を生活の生業としてきた
私達のご先祖様にとって

「芒種」は、

実はとても重要な節氣だったと
おもいます。

 

お米は
日本人の暮らしを支えてきた
「神様が宿る食」。

 田植えの頃には、五穀豊穣を願う
お田植祭りが行われ、
秋の収穫期には、実りに感謝し
収穫祭が各地で行われていました。

 外出時、偶然目にする
水の張った田んぼ育つ、青々とした苗、
その希望と感謝に満ちた風景。

 そして、

農家の方々へおもいに馳せながら
私もひそかに、五穀豊穣を願うのです。

 

「芒種」を紐とく。
稲作の国を守りつづけてきた
先人達の営みがそこにはあります。

二十四節氣を初めてしったとき
イメージがわ~っと広がる節氣もあれば、
いくつかは、二文字の漢字をみても
まったくイメージができないものがありました。

「芒種」は、その節氣のひとつ。

そして、

節氣の由来を調べたり、
漢字の成立ちとか調べたりしていました。

 「芒種」の頃になると
私は、生活の中で感じる
「なんだろう?」

 私の心の中にモヤモヤに
「なんだとう?」
と、心に引っかかる事に対して、

普段は、そのままにして置きがちの
「なんだろう?」の
「こたえ」を探すようにしています。

 

「こたえ」がやってくる。かは

わかりません…。

 

それでも、そこには、
私達が忘れていた、

あるいは、
知らなかった

本当に大切なことが

あるのかもしれないから。

 

些細なことほど、
深い気づきになるのかもしれません。

 「小満」から「芒種」にかけて
梅雨の期間と重なります。

 私が学んでる陰陽五行の世界では
雨は水性、水性は知性。

 まさに、今は知性を深める時。

室内で、ゆっくりと
知らなかった世界を

紐といていく。

 

そんな時を過ごすのに、
よき時期だとおもいます。

 

季節折々がもつ空気感に
自分自身の心と身体が

溶け込む感じ。

がするような‥‥。

 

それは、

おもいもよらないものを
生み出すきっかけに
なるかもしれません。

 

 紫陽花が、雨の氣をうけ
さらに、瑞々しい姿で
私達を楽しませてくれます。

 

そして、その様子を楽しんでいると

陽気の頂点「夏至」を迎えます。

 

夏至をすぎると
いよいよ、本格的な夏へとむかいます♪

 皆さまよい時間を、お過ごしくださいませ。


赤ちゃんカマキリ♪


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