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「二十四節気・啓蟄」

~二十四節氣・春 <仲春>~
【「啓蟄」(けいちつ) 太陽視黄経 345度】
3月5日~3月19日頃

 
春の陽氣に誘われ、
冬ごもりの生き物達が
土の中から顔を出し始める頃。
 
一雨ごとに
たおやかに変化する春の様は、
心なごみます。
 
お日様と大地を潤す雨の恩恵をうけ
生き物たちは、眠りから目覚め、
生命の力が、まさに動き出すとき。
 
「暦便覧」より
陽気地中のうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也
 
・・・・・・・・・・・
 
~七十二候~
第七候<啓蟄・初侯>
【蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)】
新暦3月6日~10日頃
 
第八候<啓蟄・次候>
【桃始笑(ももはじめてさく)】
新暦3月11日~15日頃
 
第九候<啓蟄・末候>
【菜虫化蝶(なむしちょうとなる)】
新暦3月16日~20日頃
 
・・・・・・・・・
「啓蟄」
漢字一つ,一つの意味は
「啓」~ひらく
「蟄」~虫が地中に閉じこもる
という意味です。
さらに、
「啓」の文字の由来を調べると
「戸」は、神棚の扉
「攵」は、手
「口」は、お祈りに使う器
(祝詞をあげる口?)
3つあわせると
「神棚に向かって祈る」様子を表します。
 
神様の戸を開き、祈ることで
神様からの啓示が現れると
考えられていたとのことです。
 
神様への感謝と
自らのなにかしらの決め事を
お伝えする祈りの時。
 
ということでしょうか。
 
この時期
若者たちは
学生生活に終わりを告げ、
新しい世界へ胸を膨らませ
飛び立つ者。
今一度、踏みとどまり
力を蓄える者。
と、洋々な想いを
味わっていることでしょう。
 
「飛び立つ者」
「踏みとどまる者」
いずれにせよ。
 
慣れ親しんだ環境は
思い出となっていく。
 
エイヤッと、
自身を奮い立たせ
「目覚め、自ら決め、動く。」
そうすることで
次への第一歩
神様からの啓示が
やってくるのかと。
 
若者へ応援のおもいをこめ
綴る「啓蟄」の頃です。
 
そして、
オバチャンのワタクシまで、
この時期特有の
「目覚め、動き出す力」
の影響なのか?!
エイヤッと!
目覚め、
自ら決め、
動く。
 
ムズムズと
そんな気持ちが
沸き起こってくる春。
 
 
そして、
「干支暦」では、
本日より「卯月」(丁卯月)
になります。
「卯」の文字を自然界の様子で表すと
「自然界の陽気が、一斉に開放される」
となるそうです。
 
「何かから目覚め、そして啓く。」
この時期、私達は、
自然からの優しい力で
後押しされている。
そんな感じがいたします。
 
皆様のたおやかに変化する春の日々が
佳き日でありますように♪


 
#二十四節気 #啓蟄 #和暦 #旧暦
 

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