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「二十四節・穀雨」

~二十四節気 春<晩春>~
【「穀雨」(こくう)太陽視黄経 30度】
4月19日~5月4日の頃

 

この時期に降る雨は
大地を潤し穀物を育む、恵みの雨。
春植えの農作物にとって
とても大切な雨。

「百穀春雨」とも呼ばれます。

 「暦便覧」より
春雨降りて百穀を生化すればなり

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 ~七十二候~

第十六候<穀雨・初侯>
【葭始生 (あしはじめてしょうず)】
新暦4月20日~24日頃

 第十七候<穀雨・次候>
【霜止出苗(しもやみてなえいずる)】
新暦4月25日~29日頃

 第十八候<穀雨・末候>
【牡丹華(ぼたんはなさく)】
新暦4月30日~5月4日頃

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卯の花・野ばら等々、白い花。
藤の花、牡丹、山吹等々、色鮮やかな花。
新緑に映える花達。

 桜は終わりましたが、
美しい花の時期は、
もうしばらく続くのです。

 
そして、さらにこの時期ならではの
美しさがあります。

 樹木のたもとに立ち
空を見上げると、
折り重なるの新緑。

 その隙間から
こぼれ出る光の美しさに
しばし動けなくなります。

 

初春「立春」から晩春の「穀雨」
変化する春の美しさに、
心が和み、心が躍る。

 

そして、その変化する様は
心の底に少しだけ不安を生む。

 そんな心持ちになる方もいるのでは。

私達の実生活でも、
春は何かが終わり、
何かが始まる季節でもあります。

そして、夏へと季節は巡ります。

 

新しい世界への希望に心弾ませ、
一方で、不安も併せもつ。
そんな経験を私達はしているはず。

 春の変化の情景と
そこから私達に生まれる心情。

この時期自然の流れは

美しく

そして、目まぐるしい。

とてもアンバランス。

 

「そうそう、う~んなんだか落ち着かない…。」

とおもった方は
少し小休止いたしましょうよ。

 「穀雨」の時期は
「春の土用」と重なります。
この時期の過ごし方は、実はとても大切。

 

夏の土用は、有名ですが
土用というのは、年に4回あります
<春の土用は、立夏前の18日間4月19日頃から立夏の前日>

春から夏へ、
季節がゆっくりと変化していく時期。

「土用の時期をどう過ごすとよいのか?」といいますと、

「心身ともに滋養に満ちる時を設ける」

とよいのです。

それは、

感覚を落ち着かせる地に足がついた感覚
ということかもしれません。

 

新緑の中、瞑想。とか、
ぼ~っとする、とか。

 夜寝る前にゆったり時間を設ける、とか。

季節のものをよく味わっていただく、とか。

 

自身が満ちる時間を設けることで、

次の新しい季節を、

自身の本来の姿で過ごせるようになることでしょう。

 

春から夏へ、

季節は、ゆっくりと変化しています。

 皆様、よき時間をお過ごしくださいませ。

 

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