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【二十四節氣・白露】

~二十四節氣・秋 <仲秋>~
【「白露」(はくろ)太陽視黄経 165度】
9月7日~9月21日の頃

朝夕の気温差をうけて
草木に露が宿り始める頃。
暑さが厳しい日もありますが
朝晩の涼しさや草花の様に
秋の氣を感じます。

「暦便覧」より
陰気ようやく重なりて
露こごりて白色となればなり

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~七十二候~
第四十三候<白露・初候>
【草露白(くさのつゆしろし)】
新暦9月8日~12日頃

第四十四候<白露・次候>
【鶺鴒鳴(せきれいなく)】
新暦9月13日~17日頃

第四十五候<白露・末候>
【玄鳥去(つばめさる)】
新暦9月18日~22日頃

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「白 露」は、
二十四節氣の十五番目の節気となります。

二十四節氣の中で、
「水」に関する節氣は多く
雨水・穀雨・白露・寒露・霜降・小雪・大雪

二十四の節気の内、
七の節氣が「水」に関することです。

生命を脈々と繋げていく上で
不可欠な存在の「水」。

生命の源である「水」。
その姿を、様々に変化させ
四季を通じて私達と共にあります。

陰陽五行の世界では、
秋の司る色は「白」。

そして、「白」は、
「死と再生」の象徴です。
<ちなみに、秋の司る方角は「西」(浄土)>

一方で、

地上では、秋は、歓喜に満ちた豊穣の時。
それは、生が成熟している時。

そんな中、秋を感じる色は

収穫の時を迎える稲穂や果物

紅葉で美しい山々

真っ赤な夕焼け

こっくりとした紫色や
黄味を帯びた赤や黄色。
温かみのある豊かさを感じる色彩で
満たされています。

その豊穣の歓喜の中、

心にゆっくりと沁みる景色に
ふと出会います。

それは、

秋の空の高さ

月の冴える秋の夜

草花に宿る露

そこにあるのは、透明感。
静かで澄み切った光の色彩。

この透明感は、「白」に
通じるのだと思います。

私は、季節の巡りは
「生と死」の繰り繰り返しだ。

と感じます。

「秋」は、
美しく、豊かな時であるからこそ
いっそう「生と死」を感じさせる季節。

秋の盛りへと向かい始める、

「白 露」の頃。

私達の無意識は
その澄んだ儚い存在に
「生と死」そして、「再生」を、

ひっそりと感じているのかもしれません。

次の節氣は「秋分」。
ご先祖様の供養をする期間。

この流れからも、
「生と死」について感じる時を
もつことは、自然な流れなのでしょう。

これから、実りの秋を迎えます。
豊かな時の流れをお過ごしくださいませ。

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