御相伴衆~Escorts 第一章 第六十二話隣国の王子編 次世代会議②
アーギュ王子が、来室すると、それぞれが、簡略ではあるが、敬意を示す、その国特有の挨拶をした。
民族が違う為、身長差が、明らかに見て取れる程であった。
2メートル近い、その大柄な王子を、それぞれが見上げた。
先程は、歓迎会で、少し離れた所で見ていた者もおり、改めて、その存在感を感じている。
「桐藤殿、随分、ご無沙汰しております。この度は、このような席を設けて頂いて、大変、嬉しく思います」
「やはり、以前から、思っておりましたが、随分、綺麗なスメラギ語を話されますね。ネイティブのようです」
「少し、哀愁を感じる発音がありますね。スメラギ語というのは。歌のようで、オリエンタルでロマンティックな響きのある言語だと思いますよ。好きな言語です」
桐藤は、王子のこの言葉に、珍しいほどの笑みを浮かべた。
まるで、自分自身が褒められたように。
「そのように、お感じなって頂き、大変、光栄に存じます。ありがとうございます」
一同が、また、簡略に、挨拶し、感謝を示した。
その後、その穏やかな感じに、更に、重ねるように、柚葉が、王子に声をかけた。
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