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第三十四話 一緒にお勉強②「何のお勉強?」~数馬と三の姫②

柚「失礼します」
姫「数馬、いますか?」

 例のドリルの勉強を熟していたら、多分、下校してきたんだろう、三の姫様と柚葉が、俺たちの部屋にやってきた。

姫「一緒に、お勉強しようと思って」
柚「明日から、このようなパターンになりますから、まあ、予行演習ということで。今後、三の姫様も、ご一緒となります」
慈「あ、じゃあ、どうぞ、姫様は、ここのソファをお使いください」
柚「ああ、明日になれば、もう一つ、お勉強用のデスクと椅子のセットが来ますからね、今日は、それでいいですね。えーと、じゃあまず、姫は、ここで、明日の予習です。算術はここです。物理はこの辺り。ここに付箋をつけましたから、熟読して、解らない所があったら、後で、ご説明しますので」

 柚葉、すっかり、先生だな。桐藤も教えるのが、上手いらしいんだけど、タイプが違うんだ、って、聞いたことがあるんだけどね。

柚「それで、数馬は今、どこら辺まで?どの教科も、満遍なく、やってる?」
数「うん、今、エレメンタル(小学校)の4年生の所、半分ぐらい。ここまでは、終わったドリル」
柚「目に見えると、達成感があるでしょう?」
数「うん、そうだね。4年生のも、あと、地理と生物、残してて」
柚「ひょっとして、苦手なの、先に熟したとか?」
数「まあ。そうかな」
柚「多分、地理は、数馬が好きな分野だと思う。目で見た、周辺各国の話が、そろそろ出てくるから。暗記物、得意なんだよね?」
数「うん」
柚「この二つの科目は、暗記しないと、回答が得られないんで。頑張れ。繰り返ししかないな」
数「解った」
柚「じゃあ、この数馬の終わったドリルを、慈朗が引き継いで」

 あれ?何?大移動?

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