第五十話 御殿医の診察~お許し 数馬と三の姫⑧
三の姫様の診察中 俺は、お妃様と二人で、診察室の隣の部屋で待つことになった。
「数馬、ここで、私とお茶を飲みながら、お話をして、姫が終わるのを待ちましょう」
「はい・・・」
「どうしたの?不思議そうな顔をして」
「三の姫様は、どこか、お悪いのですか?」
「悪い所があっては困るので、予め、調べているのですよ」
「そうですか・・・」
すると、俄かに、廊下の方から、慌ただしい音がした。
「お待ちください。入ります」
恐らく、廊下にいたであろう暁の声だ。
「・・・」
「あの・・なんか、あったのでしょうか?」
お妃様は、余裕に、紅茶を召し上がっている。
「まあ、・・・初めては、仕方ないですね。私もそうでしたし、一の姫もね。でも、少しで済みますからね。維羅もいてくれることだし・・・」
「・・・」
何のことやら、解らない。イラって、誰かな?御殿医の人の名前かな?
目の前のティーカップの紅茶が冷めた頃、部屋のノックの音がして、暁が三の姫様を連れて、戻ってきた。
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