スーパードンキーコングGBをレビュー
〇ゲーム情報
ゲームハード GB(SGB、GBP、GBC、GBAでも遊べる)、3DSでもバーチャルコンソールがある
値段 3980円。バーチャルコンソールは411円
ジャンル アクション
〇このゲームの登場人物
ドンキーコング 最初はクッパと並んで、マリオの悪役にしか過ぎなかったゴリラだが、ドンキーだけの独立したゲームもできた。こちらにもドンキーが出ているので、参考に↓↓↓
ディディー ドンキーコングの弟分のチンパンジー。子供に見えるが立派な大人。彼女もいる。チンパンジーだがしっぽが長い。チンパンジーゆえに体は小さく、ドンキーより俊敏でSFC版なら彼しか行けない場所も多かったがこのゲームは殆ど性能が変わらない。
クランキーコング 説明書に登場するだけで、綺麗な絵と最新のサウンドがあれば黙っていても子供にも受けたと言い出し、ドンキーにそれだけではなく、ゲームが面白かったからだと言われ、ディディーにもオイラたちの冒険に色や画面の綺麗は関係ないと言われてしまい、キングクルールに頼んでバナナを隠させて、2人の冒険が始まる。
キングクルール クランキーコングの協力者でラスボス
〇ゲームの流れ
横スクロールアクションでバナナを取りながら、敵を倒していく。ドンキーとディディーを交代で操作していく。
下のハートはライフと思っていたが、実は残機数で敵に当たれば1発で交代。見かけに反して結構虚弱な猿たち。しかし、ドンキーとディディーに交代する。どのくらい当たれば残機が消えるか全く表示されていないのが不親切。
敵は武器などではなく、マリオと同じく潰して撃退できるが、いちいち跳ねるので行動が予測できない。敵を潰して、場外へあーれーなんてよくある。
樽などを持ち上げることは出来たり、動物に乗ったりなどできるなど、野性味溢れるダイナミックな世界観が特徴。
バナナを100個取ると残機が増え、ハートが増える。
樽や紐でボーナスステージに行くことが出来る。
道中のk、o、n、gを順不同で構わないので集めるとセーブができる。
ステージ最深部の渦に入ればクリア。
レベル最終局面ではボスステージ。レベルは4つだが、ステージは30個もあるのでゲームボーイにしてはボリュームはある。
〇個人的評価
評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)
ストーリー D
グラフィック(当時基準) S
ゲームバランスや難易度 E
操作性 E
世界観 B
BGM S
ゲームの面白さ D
やり込み要素 E
総合評価 D
適正価格 40円(私個人的には評価は低く、限りなくクソゲーに近いため。後述のクレヨンしんちゃんのオラシロよりキツい)
〇良い点
グラフィックはコンピュータグラフィックで立体的によく描き込まれていてよく出来ている
BGMも野性味溢れる世界観に沿っていてよく出来ていて、名曲ぞろい
ステージもドンキー特有のジャングルばかりではなく、雪山、都心部や水の中、空中迷路と豊富なステージ
ドンキーコングの野性味溢れるダイナミックな動き、ジャングルなどは野性的な世界観がしっかり表現されている。
ドンキーでしかできない猿らしいアクションもほぼ再現されている
本作オリジナルアイテムもあり、持ってないと先に進めない場合もある
他にもK、o、n、gが足場になるステージもあるという凝ったステージもある
×悪い点
グラフィックが描き込まれ過ぎて、とにかく障害物、ギミック、バナナ、ザコ敵など全て関して見にくく、視認しにくい。全部覚えないとクリアは困難。特にGB、GBPだとかなり顕著で、ジャングルステージは景色とドンキーたちやザコ敵が同化してるなんてよくある。これがこのゲームがアクションゲームとしての最大のクソポイント。クレしんはグラフィックが荒いが画面は白めなので、敵の視認は容易で楽。
ゲーム難易度が高い。操作性の悪さや敵や障害物の視認のしにくさは勿論、空中迷路はリフトが1人分がやっとなのにやたら敵がやってきて飛ばなきゃ行けず、場外落ちはよくやるし、ノーチラスの追跡もノーチラスは地形もすり抜けてくるので、鬼畜。
敵を潰すといちいち跳ねるので、あーれーと場外に行きやすく、操作性が悪い
空中迷路はなぜかハートなどファンシーな世界観で野性的な世界観のドンキーコングや敵に合っていない。
クレヨンしんちゃんのオラシロのように難易度鬼畜でも薄いならまだしも、レベルは4つだが、30ステージもあり、上級者向けで初心者には苦痛を伴う
敵もドンキー達もサイズは大きめで小さな画面に合っていないので、ワンシーンの情報量が少なすぎる。なので、敵を潰すと跳ねる性質も相まって、横へ飛んだら足場がなかったなんてよくある。
ドンキーとディディー、明らかに体格差があるのに、性能は全く変わらない
容量の問題なのか、SFCにはあった、ドンキーのハンドスラップが出来ない
ディディーの彼女のディクシーコングなどのコングファミリーは登場しない
K、o、n、gを集めないとセーブができないのがめんどくさい。3DSは内部セーブが出来るので、足場確保以外は集めなくても問題ない。
敵にぶつかったりするとドンキーとディディーが交代するが、何回ぶつかったら残機がひとつ減るという、アクションゲームでいうライフ表示が一切ない。下のハートは残機なので、紛らわしい。
ラスボスを倒すとタイトルと同じメロディが流れて黒地のスタッフロールが流れてお終いとショボい。
ラスボスを倒したあとは全ステージのK、o、n、gを集めたら新ステージ解放なんてことも無いから、やり込み要素も全く無い。
ボス戦はラスボス以外はスクロール出来ないので、非常狭い中、戦うことになる
ストーリーも何故、ドンキーとディディーが冒険することになったのか全く描かれておらず、説明書に書いてあるだけなので、中古ROMで説明書が無いもの、バーチャルコンソールの方は前置きがないことに困惑する
〇総評
グラフィックが良すぎていろいろ弊害があるという残念なゲーム。これが64やピコ(一応、任天堂と提携があるようで、私は未プレイだが、ポケモンがピコのソフトがある)と据え置き型だったら、良ゲーだったはず。
だいたいクソゲーはチーターマンのようにグラフィックもクソでプレイヤーや敵、障害物が視認しにくいものが多いが、グラフィックが良すぎてプレイヤーや敵、障害物が視認し辛いゲームは珍しい。
正直、アクションゲームとしては破綻していると言ってもいいレベル。
そもそもゲームボーイと動きの多いアクションのコンピュータグラフィックは相性最悪で、ドンキーは基本的にはマリオやワリオには無い、ダイナミックな動きが特徴なので、小さな画面のゲームボーイには合っていないのも相性の悪さに拍車をかけている。
比較的キャラクターの動きの少ないRPGや将棋などのゲームでもコンピュータグラフィックとゲームボーイはキツいのにアクションゲームでコンピュータグラフィックはゲームボーイとしては無理がありすぎた。
いつでもどこでもコンピュータグラフィックのドンキーをしたいなら、せめてDSまで出すのを待ってもらうか、アドバンスでもアクションでコンピュータグラフィックは表現するのは難しい面がある。
ゲームボーイのままならコンピュータグラフィックを捨てて、今までのドット横スクロールで良かったように思える。マリオやワリオもこの頃はドット横スクロールだから、ドットスクロールでも全然楽しめるゲームだと思える。
そう考えると説明書のディディーの画面の綺麗さや色は関係ないという台詞は今作の皮肉かもしれない。
GBの弊害なのか容量の問題で何故、ドンキーとディディーが冒険することになったのかという背景もゲーム内には一切描かれていない、クランキーコング、ディクシーコングなどドンキーたちの仲間も登場せず、描かれていない、キャラに個性がないのもマイナスで、ドンキーがハンドスラップを使えなかったり、エンディングがショボいと弊害が多い。
ゲームボーイというのがこのゲームの良いところを潰していて、ドンキーコングファンには言いたくないけど、クソゲーと言いたくなる。
64かピコで据え置きだったら神ゲーだったのにと落胆せざる得ないゲームだった。
正直に私がクソゲーランキングを作った記事もある↓↓↓
この中だったら5位のクレヨンしんちゃんのオラシロより苦痛なのは確定。
クレヨンしんちゃんは4ステージで終わり、シロと友達を謳ってるが、シロは後半しか出ないというストーリー自体終わってるが、上級者がやれば15分程度で終わるのに対し、これはスピードランでも40分以上かかる、説明書にしかストーリーが書かれていないので、苦痛は倍以上になる。
イライラ棒と比べるとなるとうーんとなるが、結構苦痛なゲーム。
クソゲーによくある、グラフィックやBGMだけはいいのもクソゲー感が漂う。
こんなんやるくらいならSFCのドンキーコング三部作をやった方が断然面白い。
〇次回予告
初代ポケモン、これは難しい要素ベスト5を書きます。
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