高齢者の感覚障害。視覚,聴覚,嗅覚障害の有病率
📖 文献情報 と 抄録和訳
地域在住高齢者における複合感覚障害の有病率のパターン
[背景・目的] 高齢者における個々の感覚障害については多くのことが知られているが、この集団における複数の同時感覚障害の有病率については情報が乏しい。
[方法] Atherosclerosis Risk in Communities Study(ARIC)(聴覚、視覚、嗅覚)の参加者の直近の臨床訪問時における個々の感覚障害および複数の感覚障害の有病率を評価した。
[結果] サンプル全体(N = 963)における聴覚障害の有病率は59.0%であった。視覚障害の有病率は72.4%、嗅覚障害の有病率は16.8%であった。感覚障害の併存パターンとしては、聴覚障害と視覚障害の同時有病が最も多かった(50.2%)。
[結論] 聴覚障害と視覚障害の併発が最も多かったが、聴覚障害、視覚障害、嗅覚障害の併発は、特に高年齢で、偶然よりも多い可能性が高い。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
視覚、聴覚、嗅覚。
これまで文献抄読の中で、重要性は様々学んできた。
だが、そもそもどのくらいの高齢者がそれぞれの感覚障害を有しているかは、案外知らなかった。
今回の文献抄読を見て、「こんなに多いんだ!」と思った。
入院中患者において重度な感覚障害の場合、『難聴』などと特記事項に記載されるが、見逃されている感覚障害がどのくらいあるだろう。
これからは、新患を受け持った際には、「各感覚障害の有無は?」という初回評価のデフォルト項目を持とうと思う。
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