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スポーツ動作時に、腰椎に加わる力学的負荷
📖 文献情報 と 抄録和訳
身体活動における脊柱の力学的負荷について
📕Schäfer, R., Trompeter, K., Fett, D. et al. The mechanical loading of the spine in physical activities. Eur Spine J (2023). https://doi.org/10.1007/s00586-023-07733-1
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[背景・目的] 日常生活やスポーツの様々な動作における脊柱の力学的負荷をまとめること。
[方法] スポーツ活動では直接測定が不可能であるため、数学的モデルを適用して、複数のスポーツ分野の200人以上のアスリートにおける600以上の身体的タスクの脊椎負荷を定量化した。アウトカムは、L4/L5における圧縮とトルク(体重/質量で正規化)である。
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[結果] このデータは、スポーツ関連活動において腰椎にかかる高い圧縮力を示しており、これは通常の日常活動や作業作業で報告されている力よりもはるかに高いものだった。特に、バリスティックジャンプや着地のスキルでは、L4/L5で体重の10倍以上の高い推定圧縮力を認めた。スポーツにおけるジャンプ、着地、重量挙げ、ウェイトトレーニングは、作業作業におけるガイドラインの推奨値を大幅に上回る圧縮力を示している。
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[結論] これらの結果は、腰痛の急性および長期のリスクを特定するのに役立ち、したがって、アスリートの腰痛や傷害に対する予防的介入の開発の指針となる可能性がある。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
椎体圧迫骨折、破裂骨折、脊椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症…。
その他脊椎疾患からスポーツ復帰を目指すアスリートたちがいる。
今回の研究は、彼らがスポーツ復帰していくまでの階段を示した気がする。
脊椎に加わる負荷が小さいものから順々に実施し、症状を鑑みつつ、漸進させていく。
このような漸進的なスポーツ復帰までのリハプログラム。
今回の研究による基礎的なデータを参考に、作っていけるかも知れない。
徐々に進んでいきたい、何事も。
⬇︎ 関連 note✨
📕スポーツ動作時に,腰椎に加わる力学的負荷
— 理学療法士_海津陽一 Ph.D. (@copellist) May 24, 2023
・アスリート(≧200人)の脊椎負荷を調査
・三次元動作解析→L4/L5トルク+力を算出
🔹スポーツ動作はADLより遥かに高い脊椎圧縮力
🔹バリスティックジャンプ,着地などは体重の10倍以上の圧縮力
脊椎傷害からの復帰プログラムを組む際の参考になります😲 pic.twitter.com/jkpK89QK1I
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