ノセボ効果。プラシーボ効果の兄弟
📖 文献情報 と 抄録和訳
プラシーボの見えない兄弟:ノセボ効果に関する生物医学文献の限定的スコープレビュー
[背景・目的] プラシーボとその有益な臨床的・心理的効果はよく研究されているが、ノセボ効果は非常に好ましくないにもかかわらず、あまり注目されていない。この限定的なスコープレビューの目的は、ノセボ効果が生物医学の文献でどのように表現されているかを調べ、既存の知識における傾向とギャップを特定することであった。
[方法-結果] ノセボ効果または負のプラセボ効果に関する論文を5つの生物医学データベースと2つの臨床試験登録(その開始から2020年12月23日まで)で検索した結果、1161の適格な出版物が同定された。主な論文の種類は、非系統的レビュー(37.7%)と一次研究(35.6%)の2つで、系統的レビューとメタアナリシスは85報(7.3%)のみであった。非系統的レビューは、その多くが意見に基づくものであり、ノセボ効果に関する物語、態度、信念の増幅に寄与し、主要な研究を客観的に反映していない可能性がある。主要な研究論文は、調査中の主要な現象としてではなく、結果を説明するためにノセボ効果を使用することが多かった。ほとんどの出版物は、ノシーボ効果だけでなく、ポジティブとネガティブの両方のプラシーボ効果に関係していた。抄録の半数以上が神経学、精神医学、心理学、神経科学の分野であった(52.8%)。ノセボ効果は、痛みとの関連で最も多く研究されていた。研究対象はほぼ成人であり、患者よりも健康な被験者を対象とした研究が多かった。
[結論] 結論として、生物医学の文献では、非系統的レビューや専門家の意見が過剰であり、ノセボ効果に特化した一次研究や質の高い系統的レビュー、メタアナリシスが欠如していることがわかった。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
世にも奇妙な物語。
毎回、不思議な世界に誘ってくれる、とても好きな番組だ。
各コンテンツもさることながら、僕は、オープニングやつなぎのタモリさんが出ているミニコントみたいな部分に、いつも引き込まれてしまう。
その部分は、その回を貫くテーマに関して、なんと示唆に富んだ情報を与えていることか。
そんな世にも奇妙な物語の中でも、突出して引き込まれたオープニングを紹介しよう。
患者の疼痛に対して、どんな『期待』を与えることができるか。
「この人に触られたら痛くなりそう」と思われたら、そうなるだろう。
「この人なら、痛みを良くしてくれそう」と思われたら、そうなるだろう。
思われたことは、つくられた期待は、きっと、そうなるだろう。
期待をどうつくるか、そこに1つのサイエンスがある。
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