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変える必要はないって?
チームビルディングコンサルタント
Gallup認定ストレングスコーチ
の徳山です。
先日、クライアント先を訪問した際、
総務部長とこんな話をする機会がありました。
日々の業務で書類の処理が大量に発生する。
保管場所にも困るし、ペーパーレス化を進めたい。
幸い、社長のOKももらった。
ただ、周りの総務部の社員は消極的。
「今までの方法を変えるのは大変そう…」
「変えると、もっと忙しくなるのでは?」
「セキュリティとか大丈夫なの?」
「変える必要はないのでは?」
こんな言葉ばかり出てきて
結局、話が進まないんですよ…
という感じのお話。
総務部長は苛立ちながら
「こんな効率悪いことをいつまで続けるんだ…」
と嘆いていました。
皆様も同じように
新しいことを取り組もうとするも
中々周りの協力を得られず
遅々として進まない経験があるかと思います。
こんなとき
どんなことがあれば
状況はよくなるのでしょうか?
そもそも
「人は変化を嫌う」
と聞くことがあると思います。
これは、人の脳の性質に
「損失回避性」
というものがあることに起因しています。
例えば、コイントスによるギャンブル。
裏が出れば1万円払わなければいけない。
表が出れば1万5千円もらえます。
このギャンブルにチャレンジしますか?
人によって意見は変わると思いますが
多くの人が
このギャンブルに魅力を感じず、
しないという選択を採るかと思います。
このことを調べた統計では
損するという不安の大きさは
得するという期待の大きさの1.5~2.5倍
となるようです。
とすると
今回のお話で言うと
業務効率化に着手していくことへの不安の
1.5倍~2.5倍以上の大きさの業務効率化への期待
を示してあげないと
周りは変化に前向きにならない
ということができます。
新しいことに取組んで
組織を変えていこうとするとき、
関係者にそれを説明する機会があるはずです。
その際、
「何をしていくのか?」
という説明だけになりがち
ではないですか?
それだけではなく
「何のためにそれをするのか?」
「それによってどんな良いことがあるのか?」
といった感じで
目的やビジョンを伝えて
不安を大きく超える期待を感じてもらう。
このようなことが
大事になってくるんだと思います。
そして、
こういった役割を
リーダーが担う必要があるのだと思います。