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「変わりたくない人」のほうが多い

ずーっと前のこと。女友達が彼氏との関係に悩んで泣きながら相談してきたことがあったんです。彼とは結婚まで考えていて、両家の挨拶も済ませている。それなのに今さらどうしても許容できないところがあって…という話。
それは一大事! と私は必死に悩みを聞き出し、問題点がどこにあるのか、どうしたら改善できるのかを夜通し彼女にヒヤリングしたんですよ。

なのに!

彼女、必死に話を聞いてアドバイスをしている私に向かって「…ねぇ、これって今何してる時間なの? 私は愚痴を聞いてほしかっただけで、別に解決してほしいとは言ってないんだけど…?」とのことで。

吉本新喜劇風にズッコケそうになりました。

■「解決を望んでない人」がいる

人と話していると、「結構そういう人って多いよな〜」と思います。

先日UPしたこちらの拙noteも、結論だけ言えば「解決を望んでいない人」の話でした。会社に愚痴ばかり言い、二言目には「こんな会社、辞めてやる!」と言う割に、実は本気じゃなかったんだよね、という元同僚の話です。
それくらい「変化」って怖いもので、その怖さと天秤にかけたら現状に甘んじておいた方がいい。
その気持ち、すごく良く分かる。私も独立を考えてはいたけど全然行動に移せなかったし、同じ穴の狢。

その時の私は「愚痴を言う時間がもったいない」「何かのせいでイライラしている現状が嫌」だったので、天秤にかけて「変化」をとったのですが、ほとんどの人は「変化するくらいなら現状のままでいい」と選択するようです。

■「変化したくない」という気持ちは人として当然

ですがこれ、人としての当り前の反応。生理現象と言ってもいいくらい。
人は安定を求めるものです。なぜって、変化は体にも悪いからです。
一日の最低気温と最高気温の較差がひどいと一気に体を壊すのと同じように、日々の生活に変化なんか求めちゃいけないんです。

だから、変化を求めない人を悪く言うのはお門違い。
これをしっかり軸に持っていないと、「どうしてあなたは変わろうとしないの!?」などとその人を責めることになってしまう。

これ、片付けの世界も同じようなことが多々あるんですよね。
ちょっと整理収納を学び始めたりすると、特に。
それでなくとも他人の持ち物ってすごく無駄で邪魔なものに見えちゃうので、「なんでこんなもの持ってるの」「少しは片付けないと」「あなたのために言ってるのよ!?」などなど押しつけがましいことを言ってしまう人、そしてその言動が原因で家族不仲になる人、多いです。

■人に変化を強要しない、でも変化してほしいときはどうする?

変化を望んでいる人には差し伸べる手がいくらでもありますが、無理やり自分から手を捻じ込んでいって「さぁ貴方も変化しましょう!」というのは徒労に終わるだけでなく悲しい結末を迎えることになりかねません。

こういう場合、「変わっていく自分を見せる」以外の方法はないのだろうな、と思います。

特に実感しているのが、親の実家の片づけのケース。
親に無理矢理片づけをさせようとする(=親に変化を強要する)のは、親にとって苦痛なだけでなく、平行線で無意味な行為です。
こういう時はただ静かに、自分が片付けをして、すっきりした表情を見せるのみ。

人はそうそう変わりたいとは思わないものなのです。
自分が変わっていく姿を意識して見せつけるように…。

お互い頑張りましょうね!(誰かに向けたエールでした)



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